赤坂見附 散策：豊川稲荷と癒しスポット巡り

東京の中心にありながら喧騒を忘れさせる赤坂見附。
静かな路地や四季折々の自然が楽しめる公園、高級ホテルや歴史的建造物、そして地元に愛される名店が点在し、まるで都会のオアシスのような魅力を放ちます。今回ご紹介する散歩コースは、赤坂見附駅を起点に半円状のルートを描きながら、清水谷公園やニューオータニ日本庭園、豊川稲荷、とらや赤坂店、しろたえなどの隠れた名所を巡ります。再び赤坂見附駅に戻る頃には、いつもの赤坂がまったく新しい表情を見せてくれるはずです。都会の真ん中でゆったりと散策したい方にぴったりのコースを、ぜひお楽しみください。

今日のルート：赤坂見附　豊川稲荷と癒しスポット巡り

A. 赤坂見附駅
B. 清水谷公園
C. ホテルニューオータニ 日本庭園
D. 豊川稲荷東京別院
E. とらや赤坂店 
F. 洋菓子店 しろたえ 赤坂

赤坂見附散策：豊川稲荷と癒しスポット巡りスタート

A. 赤坂見附駅

赤坂見附駅は、東京メトロ銀座線と丸ノ内線が交差する便利な駅です。新宿や銀座といった主要エリアへのアクセスも良く、観光やビジネスの拠点としても多くの人々に利用されています。

駅周辺は、歴史ある街並みと現代的なビル群が調和する独特の雰囲気を持っています。また、赤坂見附という地名は、江戸時代にあった「赤坂御門」の見附（見張り所）に由来しており、歴史的にも興味深いエリアです。
ここからスタートする散歩コースでは、都会の喧騒を離れ、赤坂の隠れた魅力を発見する旅が始まります。赤坂見附駅を出たら、まずは最初の目的地「清水谷公園」へ向かいましょう。

B. 清水谷公園：静かな自然と歴史を感じるオアシス

赤坂見附駅から歩いて数分、都会の喧騒を離れて訪れることができる「清水谷公園」。この緑豊かな空間は、静かな自然の中に日本の歴史の一幕を伝える場所でもあります。

清水谷公園は、明治時代の元勲、大久保利通が暗殺された現場としても知られています。1878年（明治11年）5月14日、政治改革を推進していた大久保利通は、ここ清水谷で不意の襲撃を受け、その生涯を閉じました。その歴史的な出来事を伝えるため、公園内には「大久保利通遭難之碑」という石碑が設置されています。碑文には当時の状況が記され、訪れる人々に日本の近代史の重要な一ページを静かに語りかけています。

歴史的な背景を学びながら、木々が生い茂る園内を歩けば、清水谷という地名の由来にもなった湧き水やせせらぎが、かつてこの地が持つ豊かな自然を今も伝えていることを感じるでしょう。都会の中に佇む静寂と歴史のコントラストが、訪れる人々を魅了します。

清水谷公園
千代田区紀尾井町2

C. ホテルニューオータニ日本庭園：都会に広がる贅沢な庭園美

清水谷公園からさらに歩みを進めると、ホテルニューオータニ東京の敷地内に広がる壮麗な「ホテルニューオータニ東京庭園」が待っています。この庭園は、400年以上の歴史を誇る回遊式の日本庭園で、訪れる人々に都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な空間です。

広大な敷地には、池に映る美しい太鼓橋、風情ある滝、季節ごとに姿を変える花々が配置され、まるで一幅の絵画のよう。庭園内を散策していると、水音や小鳥のさえずりが心地よく響き、心が自然と穏やかになるのを感じられるでしょう。

この庭園の特徴は、和と洋が絶妙に調和している点です。江戸時代から続く日本庭園の伝統美に加え、戦後の改修で西洋的な要素も取り入れられ、訪れるたびに新しい発見があります。また、敷地内には由緒ある石灯籠や茶室が点在し、歴史の重みを感じることができます。
都会の中心で、四季折々の自然が生み出す風景をゆっくりと楽しむ贅沢な時間。散策途中の休憩に最適なこの庭園は、赤坂の散歩コースにぜひ組み入れたいスポットです。次は、豊川稲荷へ足を運び、歴史と信仰の世界を体験しましょう。

ホテルニューオータニ東京庭園
〒102-8578　東京都千代田区紀尾井町4-1
公式サイトはこちらから

D. 豊川稲荷東京別院：狐像が彩る朱色トンネルのパワースポット

赤坂の散歩コースで最も印象的なスポット、それが「豊川稲荷東京別院」です。このお寺は、江戸時代に創建されて以来、多くの人々に親しまれてきました。本院は愛知県豊川市にありますが、東京別院もその荘厳さと歴史の深さで知られています。

朱提灯の石段が連なる情景は、まるで異世界への入り口です。

境内に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒が嘘のように静かで神聖な空気に包まれます。豊川稲荷は、商売繁盛や家内安全のご利益で知られる神仏習合の寺院。本殿の威厳ある佇まいに加え、境内には無数の狐像が点在し、その独特の雰囲気は訪れる人々を魅了します。狐は豊川稲荷の神使とされ、祈りを捧げる人々を静かに見守っているかのようです。

豊川稲荷の象徴ともいえる狐像も見逃せません。大小さまざまな狐像が赤い前掛けをまとい、境内を彩ります。そのフォトジェニックな姿は写真映えするポイントが満載で、アップで撮ると一つ一つ異なる表情を楽しむことができます。狐像をじっくりと見て回るだけでも、散策の大きな楽しみの一つです。

また、ぜひ足を運んでいただきたいのが「奥之院」です。歴史を感じさせる古い石段を登ると、静寂に包まれた奥之院が現れます。ここでは、参拝者が心静かに祈りを捧げる姿に触れ、その厳かな雰囲気に心が洗われるような気持ちになるでしょう。

境内にある「叶稲荷尊天」にも立ち寄ってみてください。『叶稲荷尊天』は、すべての悪縁を断ち切り、開運招福を授けるご利益があると伝えられています。朱提灯が並ぶ石段を上ると、静謐な雰囲気の中で縁切り・縁結びの祈願ができます。多くの参拝者が願いを込めて手を合わせるこの場所では、悪縁を絶った後の清々しさと、新しいご縁への期待を同時に感じられるでしょう。

さらに、豊川稲荷東京別院では、境内を巡りながら七福神の像を訪れる「七福神めぐり」が楽しめます。各像のそばにはスタンプ台があり、集めたスタンプは旅の素敵な記念品に。また、七福神のそばにはカラフルな幟（のぼり）が立ち並び、写真映えするポイントが満載です。あなたは何体の福を集められるでしょう？

次の目的地「とらや赤坂店」では、日本の伝統が息づく和菓子の世界をお楽しみください。

豊川稲荷東京別院
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-4-7
公式サイトはこちらから

E. とらや赤坂店：和菓子の伝統と革新を感じる特別な空間

赤坂散歩の途中にぜひ訪れていただきたいのが、「とらや赤坂店」です。とらやは、室町時代後期に創業し、約500年以上もの歴史を誇る老舗和菓子店。皇室御用達としても知られ、その高い品質と伝統を守り続ける姿勢で、多くの人々に愛されてきました。

店内は、伝統的な木の温もりと現代的な洗練がほどよく調和した落ち着いた空間です。ゆったりと配置されたショーケースには、季節ごとの素材を生かした上生菓子や羊羹、最中などが色とりどりに並び、それぞれが職人技の結晶のようです。見た目の繊細さはもちろん、一口ごとに広がる豊かな風味が和菓子の深みを教えてくれます。どれを選ぶか迷うひとときも、こちらのお店ならではの楽しみのひとつです。

また、とらや赤坂店には喫茶スペースもあり、和菓子とともにお抹茶や日本茶を楽しむことができます。時間があれば、ここでひと息つきながら、赤坂散策の余韻に浸るのもおすすめです。
とらや赤坂店で日本の伝統文化を味わい、心豊かなひとときを過ごしてみませんか。次の目的地「しろたえ」へ向かう前に、ぜひその魅力をたっぷりと堪能してください。

とらや赤坂店
〒107-8401 東京都港区赤坂４丁目９−２２
公式サイトはこちらから

F. 洋菓子店しろたえ：赤坂で愛され続けるレトロな名店

赤坂散歩の締めくくりにぴったりのスポット、それが「しろたえ」です。創業以来、赤坂の地で長く愛され続けている洋菓子店で、特にチーズケーキは名物として多くのファンを魅了してきました。

お店の店先は、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気。まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような佇まいが印象的です。写真で見るだけでも、その温かみのある風格に心惹かれることでしょう。
しろたえの喫茶スペースは、赤坂の隠れ家のような空間でありながら、いつも行列が絶えません。口コミでも「並ぶ価値がある」と評されるほど、訪れる人々の期待を裏切らない味と雰囲気を提供しています。特に、チーズケーキはその絶妙な口当たりと濃厚な味わいで、何度でも食べたくなる逸品です。
地元の人々だけでなく、遠方から訪れるファンも多いこの名店。しろたえのスイーツは、赤坂を代表するお土産としても喜ばれます。もし喫茶が混雑していても、テイクアウトで楽しむことができるので、散歩のお供として選んでみてはいかがでしょうか。
「しろたえ」の洋菓子は、ひとつひとつ丁寧に作られたこだわりの味。その素朴で優しい甘さが、赤坂散策の余韻をさらに豊かにしてくれることでしょう。ぜひその魅力を体感してみてください。

洋菓子店 しろたえ
〒107-0052 東京都港区赤坂４丁目１−４

赤坂見附は、歴史や自然、美味しい名店がぎゅっと詰まった都会のオアシス。このコースを巡れば、赤坂の新しい魅力をたっぷり発見できるはずです！
次のお休みは、ぜひ気軽に赤坂見附で大人散歩を楽しんでみてくださいね。

赤坂見附散策：豊川稲荷と癒しスポット巡りのルート

※今回の散歩では、拝観料が必要な場所が含まれています