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神楽坂 今日のぶらり散歩
神楽坂 は、かつて花街として発展し、現在も4軒の料亭と18名ほどの芸者衆(2025年12月現在)、見番と呼ばれる組合事務所で運営する、東京六花街の一つです。年々料亭やお茶屋さんも減っていますが、まだまだ面影を感じる横丁と坂の町、神楽坂 をぶらり散歩します。

神楽坂 の散歩 今日のコース

A.江戸城外堀跡を見下ろす「JR飯田橋駅」
B.神楽坂のメインストリート「神楽坂通り」
C.芸者衆の手配を行う組合が名前の由来「見番横丁」
D.芸者さんが銭湯への行き来に使ったことが由来「芸者小道」
E.縁日発祥の地「毘沙門天 善國寺」
F.石畳にハート型が隠れている「かくれんぼ横丁」
G.多くの作家が訪れたホン書旅館があった「兵庫横丁」
H.小高い山の上にひっそりと佇む「筑土八幡神社」
I.グッドデザイン賞受賞の「赤城神社」
J.神楽坂通りの町並みを見通す「神楽坂駅」

A. 神楽坂 の玄関口 飯田橋駅

2020年7月に新ホームと新西口駅舎が使われはじめ、2021年7月に公開されたJR飯田橋駅西口の「史跡眺望テラス」(改札外・西口駅舎2階)からは隣接する「牛込見附跡」と「江戸城外堀跡」を上から眺めることができるようになりました。

「牛込見附」は江戸城にあった36か所の城門のひとつで、神楽坂近辺に居を構えていた旗本武士らが登城する際に利用する門でした。寛永13(1636)年に徳島藩初代藩主・蜂須賀忠英が普請した門の石垣が、今も残されています。石には「松平阿波守」の刻銘が見られ、江戸城外堀跡は1956年に国の史跡に指定されました。

神楽坂|Found Japan(ファウンドジャパン)

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

B. 神楽坂 通り

西口を出ると右手正面に神楽坂通りが見えます。外堀通りの信号を渡ると、神楽坂下です。
神楽坂通りは、外堀通り神楽坂下交差点から神楽坂上交差点の先の地下鉄 神楽坂 駅まで続く、神楽坂のメインストリートです。
チェーン店から老舗の店まで、両脇にお店がびっしりと並んでいます。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

2025年に復活した老舗甘味処「紀の善」

神楽坂下からのぼりはじめてすぐ、多くの人がお目当てにしていた老舗の甘味処が「紀の善(きのぜん)」です。看板の抹茶ババロアで長く親しまれてきましたが、店主の高齢化などにより2022年9月末で惜しまれつつ暖簾を下ろしました。

ところが物語には続きがあります。2025年7月18日、同じ神楽坂の坂沿い(新宿区神楽坂2-12-15)に「紀の善」が再オープンしたのです。25年以上あんこを炊いてきた職人が加わり、あの抹茶ババロアやあんみつの味が受け継がれました。1階と地下1階の2フロアで、旧店舗の小上がりを思わせる座敷も設けられています。開店は11時。売り切れ次第の閉店になることもあるので、お目当ての方は早めの時間に立ち寄ってみましょう。

大勢の人で賑わう、賑やかな通りの坂をしばらくのぼります。
両側には魅力的な路地が伸びています。メインの通りを外れて、左に曲がり路地裏へ入ってみます。

C.神楽坂 の横丁「見番横丁」

小さな稲荷神社を過ぎると、横丁の名前の由来でもある「見番」、東京 神楽坂 組合です。芸者を取りまとめる事務所で、2階の稽古場からは三味線の音が聞こえたらラッキー。

見番横丁から続く小道から熱海湯へ続く階段までが芸者小道です

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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D.神楽坂 の横丁 芸者小道

雰囲気のある佇まいからテレビや映画でもたびたび登場するロケ地としても有名です。石段と石畳の脇道があちこちに伸びて、小さなレストランや隠れ家のようなバーがありますが、少しずつ雰囲気のあるたてものが減っています。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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熱海湯

熱海湯階段を降りると小栗横丁に出ます。この右角に立つのが銭湯「熱海湯(あたみゆ)」です。現在の建物は昭和29(1954)年に建てられたもので、宮造りの堂々とした佇まいは、そのまま昭和の風景です。かつては芸者衆をはじめ、一日に千人近くが暖簾をくぐったと伝えられています。

営業は夕方から深夜まで、定休日は土曜日(新宿区神楽坂3-6/03-3260-1053)。都内の銭湯の入浴料は2026年8月から大人600円になりました。散歩の締めくくりにひと浸かりというのも、神楽坂らしい贅沢です。営業時間は変わることがあるので、立ち寄る前に電話で確かめておくと安心です。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

神楽坂 通りに戻り、もう少し坂を登ります。

E.毘沙門天(びしゃもんてん) 善國寺(ぜんこくじ)

善國寺は 神楽坂 のシンボル的存在で、地元の人からは「毘沙門様」と呼ばれています。文禄4年(1595年)、徳川家康から寺地を拝領し、開山・佛乗院日惺(にっせい)上人によって日本橋馬喰町に創建されました。麹町を経て、寛政4年(1792)にこの地に移転されました。
御本尊である毘沙門天は、古くよりインドで信仰されていた財宝の神。そのため、金運や、開運厄除けの福運を授かるとして、多くの人から信仰を集めています。
毘沙門天にちなむ「寅(とら)の日」の縁日はことに賑やかで、善國寺は東京の縁日・夜店文化の発祥の地といわれています。毘沙門天像の厨子が開かれる「ご開帳」は、正月・5月・9月の寅の日。9時ごろから16時ごろまでお参りでき、この日には寅の日限定の御朱印も授与されます。境内は無休で、開門は7時から19時まで(授与所の受付は9時から17時まで)。拝観は自由です。山門の左右で睨みをきかせる石虎(せきとら)にも、ぜひ目を留めてみてください。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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神楽坂 通りを渡って善國寺の正面の本多横丁へ入り、右に曲がるとかくれんぼ横丁です。

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F.神楽坂 の横丁 「かくれんぼ横丁」

道の名称には「花街にお忍びで来た要人のあとを付けても、ひとつ路地に入られるとわからない」というのが道の名前の由来。
石畳の通りと黒塀に囲まれた料亭を歩いていると、昔ながらの花街の風情がしのばれます。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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かくれんぼ横丁から軽子坂を登ると兵庫横丁です。

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G.神楽坂 の横丁「兵庫横丁」

石畳と黒壁、老舗の料亭が立ち並ぶ細い路地が伸びています。雰囲気のある通りは、映画やテレビ番組のロケにもよく使われ、新宿区まちなみ景観賞を受賞しています。神楽坂の中でも最も古い道の一つで、かつての鎌倉古道の要衝であり、戦国時代にこの一帯にあった牛込城の武器庫「兵庫」があったことから「兵庫横丁」の名がつきました。

うを徳

「うを徳」は尾崎紅葉や泉鏡花も利用した料亭です。
神楽坂 花街の面影を残す石畳の小路。通り沿いには料亭「幸本」や,かつてホン書き旅館と呼ばれた「和可菜」もありました。

兵庫横丁をまっすぐ抜けると、大きな大久保通りに突き当たります。

H.筑土八幡神社

大久保通りから急な石段をのぼると、こんもりとした木立の中に筑土八幡神社(つくどはちまんじんじゃ)が現れます。嵯峨天皇の御代(809〜823年)、この地に住んでいた信心深い老人の夢に八幡神が現れたことから祀られたのが起こりと伝えられています。のちに東国を訪れた円仁(えんにん、慈覚大師)が祠を建て、最澄の作と伝わる阿弥陀如来像を安置したといわれ、文明年間(1469〜87年)には上杉朝興が社殿を建立して、この地の鎮守となりました。

江戸時代には、すぐ隣に「津久戸明神社(つくどみょうじんしゃ)」が並び立ち、『江戸名所図会』に描かれるほど参拝客で賑わったそうです。この津久戸明神社は戦災の後に千代田区九段北へ移り、現在は「築土神社」として鎮座しています。にぎやかな神楽坂から数分歩いただけで、こんなに静かな場所があるのかと驚かされる一角です。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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大久保通りを神楽坂上まで戻り、神楽坂通りの商店街に入ります。カフェや個人商店が並び、この辺りに住む人の日常が垣間見えます。長らく街の台所だった老舗スーパー「神楽坂キムラヤ」は、1951年の創業から約75年の歴史に幕を下ろし、2026年6月30日に閉店しました。

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I.赤城神社

正安2年(1300年)、現在の群馬県にあたる上野国(こうずけのくに)赤城山の麓、大胡(おおご)の豪族であった大胡彦太郎重治が牛込に移り住んだとき、本国の鎮守であった赤城神社を分祀したのが始まりと伝えられています。

1683年、徳川幕府は日枝神社、神田明神、赤城神社を江戸大社に加え、「江戸三社」と称して牛込の総鎮守として崇敬を集めました。

その後、幾度となく火災や戦火により焼失を繰り返しながら再建を重ね、現在の社殿は「赤城神社再生プロジェクト」によって2010年に竣工しました。ガラスと木を組み合わせた洗練された現代的なデザインは、神楽坂に暮らす氏子でもある建築家・隈研吾(くまけんご)氏がデザイン監修を手がけたもので、神社建築としては大変めずらしくグッドデザイン賞を受賞しています。

境内には「あかぎカフェ」があり、赤城山のある群馬県の野菜を使ったイタリアンでひと休みできます。散歩の終盤、ここでお茶にするのがおすすめです(新宿区赤城元町1-10/03-3260-5071)。最寄りは東京メトロ東西線・神楽坂駅の1b出口で、地上に出れば徒歩1分ほどです。

神楽坂 散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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J.(ゴール) 神楽坂 駅

参道から 神楽坂 駅までは目と鼻の先。これで今日の散歩は終わりです。

神楽坂 散歩マップ

A.(スタート)JR飯田橋駅
↓ 17m
B.神楽坂通り
↓ 220m
C.見番横丁
↓ 50m
D.芸者小道
↓ 190m
E.毘沙門天 善國寺
↓ 260m
F.かくれんぼ横丁
↓ 190m
G.兵庫横丁
↓ 350m
H.筑土八幡神社
↓ 800m
I.赤城神社
↓ 32m
J.(ゴール) 神楽坂 駅
合計2.1km(施設内の移動は含みません)

神楽坂散歩の基本情報(アクセス・所要時間)

神楽坂へのアクセスと最寄り駅の出口

神楽坂は複数の路線が集まる便利な町ですが、駅の出口を間違えると遠回りになりがちです。散歩の入口としては、神楽坂下に近いJR飯田橋駅の西口が分かりやすくおすすめです。

路線駅・出口主な行き先
JR中央・総武線飯田橋駅 西口史跡眺望テラス、神楽坂下(コースのスタート地点)
東京メトロ東西線・南北線・有楽町線飯田橋駅 B3出口神楽坂下、善國寺まで徒歩約5分
都営大江戸線飯田橋駅 B3出口神楽坂下
都営大江戸線牛込神楽坂駅 A2・A3出口神楽坂上、善國寺まで徒歩約3分
東京メトロ東西線神楽坂駅 1a出口善國寺・大久保通り方面
東京メトロ東西線神楽坂駅 1b出口赤城神社まで徒歩約1分(コースのゴール)
東京メトロ東西線神楽坂駅 2出口(矢来口)矢来能楽堂方面(6時〜終電のみ)

所要時間の目安

全体で約2.1km。歩くだけなら40分ほどですが、横丁をのぞいたり、善國寺や赤城神社にお参りしたりしながらだと、2時間から2時間30分がゆったり歩ける目安です。甘味処やカフェでひと休みするなら、3時間ほど見ておくと安心です。

石畳と石段が多いコースですので、歩きやすい靴でお出かけください。神楽坂通りは全国でもめずらしい「逆転式一方通行」で、時間帯によって車の進む向きが入れ替わります。道を渡るときは、いつもと違う方向から車が来ることを頭に置いておきましょう。

神楽坂の年中行事とお祭り

神楽坂まつり(ほおずき市・阿波踊り)

神楽坂の夏の風物詩が「神楽坂まつり」です。例年7月下旬の4日間、前半2日が「ほおずき市」、後半2日が「阿波踊り大会」という二部構成で開かれ、神楽坂通りが人で埋まります。ほおずき市の日には善國寺で「ほうろく灸」も行われ、頭に炙ったほうろく皿を載せて暑気払いを祈願します。開催日は年によって変わりますので、神楽坂通り商店会の公式サイトでご確認ください。

神楽坂をどり

芸者衆の舞や音曲を間近で楽しめるのが、東京神楽坂組合が主催する「神楽坂をどり」です。ふだんはお座敷でしか見られない芸を、劇場で観賞できるまたとない機会。例年春に開催され、開催情報は東京神楽坂組合の公式サイトで告知されます。

善國寺の年中行事

2月3日の節分豆まき式(14時半〜)、4月の花まつり、7月下旬のほおずき市に合わせたほうろく灸(初穂料3,000円)など、季節ごとの行事があります。年明けには山ノ手七福神めぐりの毘沙門天として、多くの参拝者を迎えます。

神楽坂 の大人の夜散歩の楽しみ方

黒光する石畳を歩く

神楽坂の石畳は、この町が花街として栄えた時代に、お座敷へ通うお客さまの着物の裾を汚さぬようにと敷かれたものと伝えられています。かくれんぼ横丁の扇形に組まれた石畳は、芸者衆が手にする扇子の形にかたどって町の繁栄を願ったものだといわれます。この路地景観は新宿区の景観まちづくりのルールによって守られており、兵庫横丁やかくれんぼ横丁では建物の意匠にも一定の約束ごとが定められています。夜の石畳は周辺の料亭のほんのりとした灯りに照らされ美しく光り、靴の踵によってさまざまな足踏み音が美しい音色を奏でます。

神楽坂の石畳は、その美しさから多くの映画やドラマのロケ地としても使用されています。昼間だけでなく夜のしっとりとした雰囲気を楽しんでください。なお雨あがりは石が滑りやすくなりますので、歩きやすい靴でお出かけください。

ぼんやりとしたネオンのかかる横丁を歩く

神楽坂は文豪・夏目漱石のゆかりの地でもあることから、漱石の小説『道草(みちくさ)』にちなんで「みちくさ横丁」と名付けられた通りがあります。

おしゃれでレトロというよりも、昭和の空気がそのまま煮詰まったような一角で、30メートルほどの短い袋小路にスナックやジャズバーが肩を寄せ合っています。出入りする人をつい直視できないような、独特の緊張感すら漂う場所です。
探検気分でどうぞ。

狭い階段を歩く

神楽坂の裏道は、住宅のようなビストロや、雑居ビルにカフェなど知らなければ入るのに勇気のいるようなお店がたくさんあります。けれど、狭い階段を登ったり降りたりして、思い切って扉を開けてみると拍子抜けするほど気軽な雰囲気で楽しめ、大人になった気持ちになります。

神楽坂 散歩は大人のデートにぴったり

神楽坂の散策は、大人のデートにぴったり。
ランチやお茶を楽しむ昼間のデート、ディナーやお酒を楽しむ夜のデートなど、時間帯によって表情が変わる大人の町です。

おすすめは、明るいうちに神楽坂町散歩を楽しみ、夜は早めに隠れ家的なビストロでディナー、もう1軒バーに立ち寄り、お堀を散策しながら駅に戻るというコースです。

または、他のエリアと組み合わせて、武道館でのコンサートや東京ドームシティでの遊園地の後に神楽坂を訪れるのも、落ち着いた雰囲気の中でデートを締めくくるにはぴったりです。

神楽坂 散歩コースの公式サイト

赤城神社のサイトは こちら
善國寺のサイトは こちら

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