ぶらり散歩で身近な日本史

建築

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産

金閣寺 は、日本の代表的な観光名所の一つで、美しい庭園とともに、金箔で覆われた三層の塔や、清流を渡る白橋などが有名です。特に、池に映る金閣の美しい景色は必見です。金閣寺は、室町時代に将軍足利義満の別荘として建てられました。足利義満は、当時の日本の文化を愛し、建築や茶道などの文化的な分野に造詣が深かったことで知られています。

金閣寺 を建てた人は?

金閣寺 とは

「金閣寺」といえば、日本を代表する寺院です。
「金閣寺」という名は通称で、正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」と言い臨済宗相国寺派の寺院です。

鹿苑寺という寺院になる以前は室町幕府三代将軍・足利義満の別荘であり、京の北山にあったことから「北山山荘」と呼ばれていました。
別荘とは言っても、規模は天皇や貴族が住む御所に匹敵し、足利義満はここで政治を行っていました。

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産
|Found Japan(ファウンドジャパン)

もともとは将軍・足利義満の別荘!

金閣寺は、室町時代に将軍足利義満の別荘として建てられました。足利義満は、当時の日本の文化を愛し、建築や茶道などの文化的な分野に造詣が深かったことで知られています。

足利義満の死後、別荘は相国寺塔頭(たっちゅう)の禅寺になり、寺院の名前を足利義満の法名である「鹿苑院殿」にちなんで鹿苑寺にしました。(※塔頭とは禅寺(臨済宗や曹洞宗)において、祖師や高僧の死後に弟子が供養のために建てた塔のこと)
以後は戦・災害・放火により焼失が繰り返され、その都度再建されてきました。

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産 |Found Japan(ファウンドジャパン)

金閣寺 が世界文化遺産に登録されるまで

明治時代初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく、仏教の破壊運動)によって経済的な基盤を失いますが、有料で一般公開し収入を得るなど歴代住職の努力によって危機を乗り越えます。

そして、1994年に「古都京都の文化財」の1つとして世界文化遺産に登録されました。

金閣寺 の見どころ

金閣寺は、日本の代表的な観光名所の一つで、美しい庭園とともに、金箔で覆われた三層の塔や、清流を渡る白橋などが有名です。特に、池に映る金閣の美しい景色は必見です。

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産
|Found Japan(ファウンドジャパン)

金閣寺 の1番の見どころは金箔で張り巡らされた「舎利殿」!

足利義満の別荘として栄えた「北山山荘」。
中でも、足利義満が力を入れたのが「舎利殿」で、一般的には「金閣」の名で知られています。

舎利殿とは、釈迦の遺骨である「仏舎利」を安置した建物のことです。
金閣寺の舎利殿は、他の寺院の舎利殿とは違い二層目と三層目が金箔で覆われています。
また、初層が寝殿造(貴族様式)、二層が武家造(武家様式)、三層が仏殿風(禅宗様式)、そして屋上に鳳凰像という造りになっています。

これらは、将軍である足利義満が貴族よりも権力があるということを知らしめたと考えられています。
現在の金閣(舎利殿)は1955年に再建されたものですが、創建当時の姿に復元され、今では北山文化を代表する建造物として知られています。

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産 |Found Japan(ファウンドジャパン)

見所は「金閣(舎利殿)」だけじゃない!他にも見ておきたいスポット

方丈

金閣寺には「金閣」以外にも見所がたくさんあります。まずは「方丈」です。
この「方丈」は金閣寺の本殿にあたる建物で、広さは約200平方メートルもり、境内の中央部にどっしりと建っています。

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産 |Found Japan(ファウンドジャパン)

不動堂

他にも、眼病にご利益があるといわれている「不動堂」は、戦国武将の宇喜多秀家が再建したものと言われていて、金閣寺の境内の中では一番古い建物でもあります。

陸船の松

建造物以外では、足利義満が植えたとされる松の木「陸船の松

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産 |Found Japan(ファウンドジャパン)

銀河泉

足利義満がお茶の水につかった「銀河泉」があります。
そして、ほとんどの方が見落としてしまう金閣寺の土塀。
金閣寺の土塀には白い線が5本引かれていますが、これは寺格を示したものと言われています。(※宗派によって寺格は変わります。)

金閣寺 金箔で覆われた京都の世界文化遺産 |Found Japan(ファウンドジャパン)

金閣寺は四季折々の姿を見せるので、一年中いつでも行ける寺院です。
ぜひ一度足を運んでみてください。

金閣寺 へのアクセス

所在地

〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1

各種交通機関からのアクセス


電車の場合
JR嵯峨野線の「金閣寺道駅」から徒歩で約10分です。

市バス利用の場合
京都市バス『金閣寺道』下車
12系統 59系統 205系統 M1系統
市バスの「金閣寺道」「金閣寺道」バス停からも徒歩で約5分です。

車の場合
京都市内中心部から車で行く場合は、約30分程度かかります。
駐車料金(2023年3月現在)

金閣寺 の駐車場

金閣寺には駐車場がありますが、台数に限りがあるため(250台程度)、混雑時は早めの到着がおすすめです。また、近隣にはコインパーキングもあります。

駐車料金

最初の60分以後30分毎
乗用車300円150円
マイクロバス500円250円
バス1,000円500円
二輪車100円50円

金閣寺 の参拝料

参拝時間午前9:00〜午後5:00

  • 年中無休
  • 特別拝観時は時間が異なることもありますのでご注意ください。

参拝料金大人(高校生以上)400円小・中学生300円

  • 団体割引はありませんが、30名以上の場合は団体としてお入りください。
  • 特別拝観時は料金が異なることもありますのでご注意ください。

金閣寺 のサイト

金閣寺 公式HP こちら

RELATED

PAGE TOP