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建築

「 京都御所 」約540年のあいだ天皇の御所

『 京都御所 』は約540年のあいだ天皇の御所

京都御所は京都府京都市上京区にある皇室の関連施設で、環境省が管理する国民公園「京都御苑」の敷地内にあります。

現在の天皇の御所は東京にある皇居ですが、明治維新以前の皇居は平安京(794年~1869年の日本の首都、現在の京都市)にあり、現在の京都御所がある場所にはもともとは土御門東洞院殿という天皇の里内裏(さとだいり、平安宮内裏以外の天皇の邸宅、仮御所)がありました。

この土御門東洞院殿の区画が現在の京都御所の原形となりました。
土御門東洞院殿は南北朝時代の1336年に光厳上皇によって御所と定められ、1392年の南北朝合一後に正式に皇居となりました。
以後、土御門東洞院殿は皇居として時の政権によって再建など整備されました。

明治維新後には明治天皇が宮内省(1949年に設置された宮内庁の前身)に対して京都御所の保存を命じています。
また、大正天皇(1915年)と昭和天皇(1928年)の即位礼が京都御所で行われています(上皇陛下と今上天皇は東京の皇居で行う)。

京都御所_foundjapan
京都御所_foundjapan

『 京都御所 』の建造物を紹介

現在、京都御所にある建造物の多くは1855年に再建されたもので、1790年に再建された時の様式を引き継いでいます。
その中で京都御所にいったら必ず見て欲しい建造物を紹介します。

紫宸殿

まずは「紫宸殿(ししんでん)」です。

紫宸殿は京都御所の正殿にあたり、天皇の元服や立太子、そして即位礼など最重要な儀式が執り行われた場所です。
屋根は檜皮葺(ひわだぶき、ヒノキの樹皮を用いる)という伝統技術での建築様式となっています。
内部には天皇が座る「高御座」と皇后が座る「御帳台」が置かれています。

清涼殿

次は「清涼殿」です。
清涼殿は天皇が日常生活を送っていた場所です(次第に儀式の場ににもなっていく)。
内部には天皇が休息するときに使う「御帳台」、その御帳台の前には狛犬と獅子が置かれています。

 御常御殿

最後は「御常御殿」です。
御常御殿は清涼殿に変わって天皇が生活する場所となったところです。
現在の御常御殿は1855年に再建したものですが、最初の御常御殿は豊臣秀吉によって建てられたといわれています。
後陽成天皇から明治天皇(107代~122代)までの16人の天皇がここで過ごしたと言われています。
ほかの見所としては、かつて参内者の控え場所であった「諸大夫の間」、1868年に小御所会議(大政奉還後の徳川慶喜の処遇が決定)が開かれた「小御所」があります。

京都御所_foundjapan
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京都御苑内にある他の施設

京都御苑は面積が約65㌶(東西約700㍍、南北約1300㍍)もある巨大な公園となっていて、公園内には京都御所以外にも施設や邸跡などがあります。

見学できる施設は「京都迎賓館」、「京都仙洞御所」、「閑院宮邸跡収納展示館」があります。
ただ、予約が必要な施設もあるので確認してください。
他にも宮家や公家の邸宅跡、禁門の変(1864年)の際の銃痕が残っている「蛤御門(京都御苑西側の南から2つ目の門)」などが見られます。

『 京都御所 』へのアクセス

〒602-0881  京都府京都市上京区京都御苑3

  • 地下鉄烏丸線「今出川駅」下車
  • 京阪電鉄「出町柳駅」下車
  • 市バス「烏丸今出川駅」下車

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