『 法隆寺 』ってどんな寺院?建立したのは超有名人の聖徳太子!
『 法隆寺 』は奈良県生駒郡斑鳩町(いかるがちょう)にある聖徳宗の総本山です。
そして、この法隆寺を建立したのが、聖徳太子(厩戸皇子)。
聖徳太子は、冠位十二階や十七条憲法の制定、蘇我馬子とともに推古天皇を補佐し、中国から仏教・儒教を取り入れた人物です。
601年にこの地に斑鳩宮を造営し移り住んできます。そして、607年頃に亡き父・用明天皇のために斑鳩宮の西に法隆寺をはじめとする斑鳩伽藍群を立てました。
※伽藍(がらん)・・・もともとは僧侶が修行する場所という意味。現在は寺院という意味。
聖徳太子の死後も、太子を慕う人々によって守られ、1993年には「法隆寺地域の仏教建造物」として世界文化遺産に登録されました。
世界最古の木造建築群がある「西院伽藍」のおすすめスポットは?
『 法隆寺 』は大きく分けて「西院伽藍」と「東院伽藍」に分かれています。
テレビや教科書で出てくる写真や映像、そして修学旅行でよく見学しに行くのはこの「西院伽藍」です。
『日本書紀』によると670年に西院伽藍の建造物のほとんどが焼失したと記されていますが、奈良時代になると飛鳥様式で再建されました。
世界最古の木造建築と呼ばれるのは、この奈良時代に再建されたものが現在まで残っているからです。
※現在までに修理・再建されたものもある
西院伽藍の「金堂」は、
国宝に指定されていて「中門(国宝)」と「大講堂(国宝)」をつなぐ回廊に囲まれるように建っています。
「金堂」は西院伽藍最古の建造物となっています。内部には多数の仏像が安置されています。
釈迦三尊像(国宝)・・・聖徳太子のために彫られた太子等身大の釈迦像。
薬師如来像(国宝)・・・背面には法隆寺創建の由来が刻まれている。
阿弥陀三尊像(重文)・・鎌倉時代に新しく作られたもの。
他にも、四天王像・毘沙門天像など美しい仏像が安置されています。
また、金堂以外にも国宝の「五重塔」や「三経院・西室」もあるので是非観てみてください。
あまり知られていない?太子の菩提を願って建てられた「東院伽藍」!
先程も紹介したように、『 法隆寺 』には「西院伽藍」と「東院伽藍」があり、観光客のほとんどの方は「西院伽藍」を見学しています。
しかし、この「東院伽藍」は歴史を見ると、とても重要な場所であることがわかります。
まず、「東院伽藍」は聖徳太子が住んでいた斑鳩宮の跡地に建てられたものです。
聖徳太子の死後、斑鳩宮には聖徳太子の子・山背大兄王(やましろのおおえのおう)とその家族が住んでいましたが、643年に蘇我入鹿によって斑鳩宮は焼かれ、山背大兄王とその家族は自害します。
以後、斑鳩宮は荒廃してしまいますが、739年に行信という僧が聖徳太子の菩提を願って「夢殿」を建立します。
この「夢殿」を中心とする建造群が「東院伽藍」です。
「夢殿」には聖徳太子の等身像とされる救世観音像(国宝)が安置されています。
※4月11日から5月18日、10月22日から11月22の期間限定で特別開帳されます
夢殿の他には、国宝の「伝法堂」や重要文化財の「絵殿・舎利殿」など美しい建物もあります。
『 法隆寺 』へはどうやって行くの?アクセスや拝観時間は?
《所在地》
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1―1
《アクセス》
・JR大和路線法隆寺駅下車から。奈良交通バス「法隆寺駅」から「法隆寺門前」まで乗る。
・JR、近鉄王子駅下車から。奈良交通バス「王子駅北口」から「法隆寺前」まで乗る。
・近鉄橿原線筒井駅下車から。奈良交通バス「筒井駅」から「法隆寺前」まで乗る。
《拝観時間》
2月22日~11月3日/午前8時~午後5時
11月4日~2月22日/午前8時~午後4時半
法隆寺 の駐車場情報
法隆寺 の公式サイト
お出かけの際には必ず公式サイトを確認してください。
公式サイトは こちら