平安神宮 ってどんな神社?京都復興の象徴となった神社
「 平安神宮 」は京都府京都市左京区岡崎にある神社で、明治時代の1895年3月15日に創建されました。
京は794年の平安京への遷都以降、日本国の首都として約1000年のあいだ栄えてきましたが、幕末の戦乱や東京への首都奠都(てんと)によって京は荒廃してしまいます。
京の復興を願う地元や全国の人々の働きで、平安京遷都から1100年経った1895年に平安神宮が創建されました。
これは京の復興の象徴となったとともに、1000年以上も栄え続けた京を後世に伝える神社ともなりました。
1994年3月15日には創建100年を記念し平安神宮御鎮座百年祭が執り行われました。
平安神宮 の境内および社殿は朝堂院を基に復元
境内および社殿は平安京の平安宮(天皇の在所、「大内裏」とも言う)にあった朝堂院を縮小(8分の5)し復元したものです。
朝堂院は平安宮の正庁で即位などの国家的儀礼やその他の政治を行う場所でした。
復元された建造物は当時の朝堂院の建造物すべてではありませんが、建築様式は平安時代後期(1068年~1192年)のものをもとに造営されました。
1895年の創建当時は太極殿(外拝殿)・応天門(神門)・蒼龍楼・白虎楼・歩廊などが造営、1940年には本殿・内拝殿・神楽殿などが増改築されました。
太極殿・蒼龍楼・白虎楼・応天門・歩廊(東西2棟)の6棟は重要文化財に指定されています。
平安神宮 の主祭神は平安京での最初と最後の天皇
平安神宮には主祭神として桓武天皇と孝明天皇が祀られています。
桓武天皇は50代目の天皇で平安京へ遷都した天皇です。
治世では親政(天皇主導の政治)を行い、蝦夷討伐(征夷大将軍・坂上田村麻呂の活躍)や日本仏教の改革(最澄らの庇護など)をしたほか、『続日本紀』の編纂なども行い、政治家だけでなく文化人としても功績を残しました。
孝明天皇は121代目の天皇で平安京最後の天皇です。また、明治天皇の父でもあります。
治世は江戸から明治への時代変化の真っ只中であり、内政だけでなくアメリカやイギリスとの外交でも大変な時期にありました。
公武合体(異母妹の和宮を14代将軍・徳川家茂に嫁がせる)で幕府との協調体制を整えましたが、1867年1月30日に36歳の若さで崩御しました。
これは大政奉還の10ヶ月前、そして戊辰戦争勃発の1年前のことでした。
平安神宮 へのアクセス
〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97
・JR「京都駅」から市バス(5系統)または洛バス(100号、110号系統)で「岡崎公園 美術館・平安神宮前」で下車。神宮まで徒歩5分。トータル約30分。
・阪急「河原町駅」から市バス(5系統、46系統、32系統)で、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」または「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」で下車。神宮まで徒歩5分。トータル約20分。
平安神宮 の駐車場情報
平安神宮 の公式サイト
お出かけの際には必ず公式サイトを確認してください。
公式サイトは こちら