ぶらり散歩で身近な日本史

庭園

「 六義園 」四季を楽しむ庭園

赤いレンガの外塀が印象的な「 六義園 」は、5代将軍徳川綱吉の時代に造られ、明治時代には三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の所有となりました。昭和28年、国の特別名勝に指定された江戸時代を代表する大名庭園である「 六義園 」をご紹介します。

六義園_foundjapan

六義園 の歴史

元禄8年(1695年)、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の家臣であった柳澤吉保は、主君より下屋敷として、広さ約2万7千坪の駒込の地が与えられました。柳澤吉保は大老格として幕政を主導しながら、作庭の設計、指揮を自ら行い、武蔵野の平坦な地に土を盛って山を築き、千川上水から水を引いて池とし、7年の歳月をかけて回遊式築山泉水庭園の六義園を造りました。綱吉公もこの公園を大変気に入り、生涯で58回も訪れたと言われています。

六義園は、明治時代になると三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎の所有となり、昭和13年に東京市に寄付されて一般公開されることになりました。関東大震災、東京大空襲の被害を受けることがなく、江戸時代の大名屋敷の庭園の風情が残っています。

昭和28年(1953年)には国特別名勝にも選ばれ、今では小石川後楽園とともに江戸の二大庭園と呼ばれています。

六義園_foundjapan
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観光としての 六義園

六義という名前は、中国の古い漢詩集である『毛詩』の「詩の六義」、すなわち風・賦・比・興・雅・頌という詩の分類法を紀貫之が転用した和歌の六体に由来します。

吉保は和歌や文学に造詣が深く、万葉集や古今集など日本の歴史的作品に詠まれた景勝地を園内に88か所も再現しており、今でも訪れた人々に古くから伝わる日本の文化や歴史の足跡を感じさせてくれます。

六義園 は昭和13年(1938年)に開園され、敷地面積は約88000平方メートルもある巨大な庭園で、その中には四季折々の植物が植えられています。中央には大きな池が掘られており、その周りを回遊することができます。多いときには1日3万人を超える人々が訪れます。

六義園_foundjapan
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六義園 の魅力

四季折々の植物

六義園 の魅力は、四季折々の木々が植えられた四季を楽しめる公園であることです。春には庭園入口で高さ約15m、幅約20mもある樹齢約70年のシダレザクラが訪れたすべての人を暖かく出迎えてくれます。秋にはカエデやモミジ、イチョウなど600本もの木々の紅葉がライトアップされ、幻想的な世界が照らし出されます。
その他夏にはアジサイ、冬にはツバキやウメなど、どの季節に行っても違った景色を見せてくれる日本庭園です。

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 六義園 の四季を満喫する園路

六義園 は「回遊式築山泉水庭園」であり、池の周りを散歩しながら四季折々の植物を味わうことができます。
園路には渡月橋や藤代峠をはじめとして自然を様々な角度から眺め、違った景色を感じることのできる仕掛けがあります。
渡月橋という名前は、「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」という歌から名づけられました。二枚の大岩で造られたこの橋を渡りながら中央の島へと渡ってみましょう。サクラやモミジの綺麗な時期に藤代峠の上から眺める庭園は絶景です。

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回遊に疲れたら茶屋でほっと一息

散歩に疲れたら途中で茶屋に寄っていくのもいいでしょう。
吹上茶屋は園内中央に位置しており、鳥の囀りに耳をすましたり、四季折々の植物を眺めながら抹茶を味わうことができます。
滝見茶屋は日中でも薄暗い樹林の中で一休みできます。近くを流れる渓流の音を聞きながら抹茶をいただくと、夏でも暑さを忘れてリラックス気分を味わえます。

六義園 は東京という都会の喧騒を離れ、視覚だけでなく五感で情緒豊かな日本の四季を味わうことのできる美しい公園です。文学的造詣の深かった柳澤吉保の造った園内を歩けば、万葉集や古今集といった歴史を感じ、日本の美しさに触れることができることでしょう。

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六義園 へのアクセス

所在地:東京都渋谷区代々木神園町1-1

TEL: 03-3941-2222

最寄り駅:
・JR山手線の駒込駅(南口)から徒歩7分
・東京メトロ南北線南北線の駒込駅(2番出口)から徒歩7分
・都営三田線の千石駅(A3番出口)から徒歩10分

公式サイト:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/about031.html

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