『 東大寺 』は全国にある国分寺の大本山寺院
『 東大寺 』は奈良県奈良市雑司町にある華厳宗の大本山寺院で、別名「金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)」と呼ばれています。
『東大寺』はもともと金鐘寺(こんしゅじ、聖武天皇が早世した皇子のために建立した寺)という寺で、741年の国分寺建立の詔によって大和国の国分寺となり寺名が「金光明寺」に変わります。国分寺建立の詔とは、聖武天皇が全国に国分寺と国分尼寺を建てるように命じた命令のことです。
そして、747年に大仏の鋳造が始められると『 東大寺 』という寺名になりました。
また、『 東大寺 』は全国にある国分寺の大本山である総国分寺に位置付けられました。
1998年には「古都京都の文化財」の1つとして世界遺産に登録されました。
『 東大寺 』の建造物
『 東大寺 』には国宝や重要文化財など多くの建造物があるので、絶対に見ておきたい建造物をいくつか紹介します。
南大門
まずは国宝の「南大門」です。
『 東大寺 』の正門である南大門は鎌倉時代に再建されたもので、中国・宋から伝わった大仏様(だいぶつよう、鎌倉新様式または宋様式と呼ばれる)という新様式で建築されました。
高さが約25mあり日本最大の山門となっています。
門の両側には国宝に指定されている仁王像が安置されています。
金堂
次に国宝の「金堂」です。
「金堂」は大仏殿とも呼ばれていて、大仏様が安置されている『東大寺』の中で1番のメインスポットです。
現在の金堂は江戸時代に再建されたもの(1180年と1567年の争いで焼失)で高さが57m(創建時は86m)と世界最大級の木造建築です。
内部には本尊で国宝の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ、通称:奈良大仏)が安置されています。
この大仏は中世以降に下半身と台座を除き2度焼失しています。頭部は1690年に鋳造されたものです。
法華堂
最後は国宝の「法華堂」です。
「法華堂」は境内の東側に位置し、『東大寺』に残る数少ない奈良時代建築の建造物です。
創建当時は羂索堂(けんさくどう)と呼ばれていて、『東大寺』の前身寺院である金鐘寺の御堂として建築されました。
他にも「二月堂」「戒壇堂」「開山堂」など建造物がたくさんあります。
『 東大寺 』へのアクセス
〒630-8587 奈良市雑司町406-1
●JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から。
・市内循環バス(内回り)の「大仏殿春日大社前」で下車。
・市内循環バス(外回り)の「氷室神社・国立博物館」で下車。
・ぐるっとバス(大宮通ルート・奈良公園ルート)の「大仏殿前駐車場」で下車。
公式ホームページ:https://www.todaiji.or.jp/