『 熊野本宮大社 』ってどんな神社?古代から聖地とされてきた霊場!
『 熊野本宮大社 』は和歌山県田辺市本宮町本宮にある神社で、紀伊山地(三重県・奈良県・和歌山県またがる山地)にあります。紀伊山地は古来より神々が鎮座する聖域として崇められていました。
熊野と聞くと「熊野古道」を思い浮かべる方もいるかと思いますが、「熊野古道」は別名・熊野参詣道とも呼ばれ、霊場「熊野三山」への参詣道のことです。
そして、霊場「熊野三山」の1つに入るのが、この『 熊野本宮大社 』です。他の2つは「熊野速玉大社」と「熊野那智大社」です。
崇神天皇35年(紀元前63年頃)に創建されたと伝わるこの神社は、古代より熊野信仰の中心地として崇められ、中世には「蟻の熊野詣」と言われるほど人々が熊野に集まったといわれています。
3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として2004年に世界遺産に登録されました。
『 熊野本宮大社 』の見所は重要文化財に指定されている3棟の建造物!
『 熊野本宮大社 』の見所は、拝殿の右にある神門をくぐった先にある4柱の祭神が祀られている3棟の建物です(上四社)。
左から「結宮(第一殿、第二殿)」「証誠殿(本宮(第三殿))」「若宮(第四殿)」となっていて、それぞれ違う神様が祀られています。※神仏習合により祭神は本地仏(八百万神は、実は仏や菩薩であったという思想)としても祀られている
結宮・・・・第一殿は「夫須美大神(千手観音)」、第二殿は「速玉大神(薬師如来)」
証誠殿・・・本宮、第三殿は「素戔嗚尊(阿弥陀如来)」
若宮・・・・第四殿は「天照大神(十一面観音)」
参拝は「証誠殿」→「結宮」→「若宮」の順にお願いします。
ちなみに、この区域は撮影禁止となっているので注意してください。
かつて『 熊野本宮大社 』があった旧社地には巨大な鳥居がある!
『 熊野本宮大社 』に参拝に来た際、セットで行って欲しいのが「大斎原(おおゆのはら)」という場所です。
社殿から「大斎原」までは徒歩で5、10分ほど歩いた所にあり、かつて『熊野本宮大社』があった場所でもあります(旧社地)。
なぜ、現在の場所に社殿があるのかというと、かつて社殿は熊野川の中州に建てられていましたが、明治22年(1889年)に川の氾濫によって旧社殿は破壊されてしまいます。
そのため、上四社のみが現在の場所に再建されました。
現在の「大斎原」には日本一大きな鳥居と中四社(第五殿から第八殿)・下四社(第九殿から第十二殿)の石祠があります。
『熊野本宮大社』へ参拝しに来た際には、「大斎原」も忘れずに参拝してください。
ちなみに「大斎原」も撮影禁止となっているので注意してください。
熊野本宮大社 へのアクセス
《所在地》
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1100
《バス》
JR新宮駅より熊野交通バスか奈良交通バスで「本宮大社前」まで行く。約1時間20分
JR紀伊田辺駅より竜神自動車バスで「本宮大社前」まで行く。約1時間35分
JR紀伊勝浦駅より熊野交通バスで「本宮大社前」まで行く。約1時間30分
熊野本宮大社 の駐車場情報
公式サイト
お出かけの際には必ず公式サイトを確認してください。
公式サイトは こちら