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「 大福寺 」山湾を見下ろす崖に建つ観音館

「 大福寺 」ってどんな寺院?1300年の歴史を持つ真言宗の寺院

「 大福寺 」は千葉県館山市船形にある真言宗智山派の寺院で、正式名称は「普門院船形山 大福寺 」です。

「 大福寺 」の始まりは、717年に東国行脚に来た僧侶の行基が地元漁民の安全や豊漁を願い、山の岩肌に十一面観世音菩薩を彫刻したことが始まりとされています。
その後、天台宗の僧・慈覚大師(第3代天台座主)が観音堂を建てて寺を興しました。
※真言宗の寺院となった経緯は不明
江戸時代には幕府により領地朱印状が発給され、所領の安堵が約束されていました。
しかし、1653年の火災や1910年の土砂崩れ、1923年の関東大震災などの災害で観音堂や本堂が倒壊してしまいます。
現在の観音堂は1925年、本堂は1926年に再興され、2016年には約1年半の大改修をおえました。

「 大福寺 」1番の見所は”崖の観音“と呼ばれる崖造りの「観音堂」

「 大福寺 」の1番の見所はなんと言っても崖に建てられている観音堂です。

この「観音堂」は行基が彫った十一面観世音菩薩(崖に彫られていることから「磨崖仏」と呼ばれる)を囲うように建てられています。
※十一面観世音菩薩は館山市指定の有形文化財に指定されています。
また、「観音堂」は崖造りという建築様式で建てられていて、清水寺の舞台(本堂)や長谷寺の本堂と同じように巨大な柱でお堂を支えています。
「観音堂」からは館山湾を一望できるほか、天気がいい日は伊豆大島まで見渡せます。

「観音堂」以外の建造物は「本堂」や「お不動さま」など

『 大福寺 』には、「観音堂」へ向かう途中にもいくつか建造物があります。
まず、参拝者を迎えてくれるのが「本堂」です。
「本堂」には『 大福寺 』の本尊である大日如来が安置されていて、横にある「納経所」で御朱印が頂けます。
次に「観音堂」の手前にある「不動堂」です。
ここの「不動堂」は“お不動さま”と呼ばれていて、「観音堂」に向かう前にご利益を授かってくださいね。
他にも、延命地蔵尊や木喰(もくじき、江戸時代の遊行僧で大福寺に仏像を奉納した)の碑、そして、日露戦争の碑(戦争に地元民が出征した)などが建てられています。

「 大福寺 」へのアクセス

《所在地》
〒294-0056 千葉県館山市船形835

《アクセス》
・電車:JR内房線「那古船形駅」から徒歩15分
・車:富津館山道路の富浦ICから約5分

《拝観時間》
・年中無休で午前8時から午後5時まで
※天候で参拝できない可能性あり

《拝観料》
・無料

《駐車場》
・約20台駐車出来る無料駐車場があります。
※少し離れたところ(約1km)に有料駐車場もあります。

オフィシャル
http://www.gakekannon.jp/

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