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大日寺 四国八十八ヶ所霊場

「 大日寺 」(徳島13番札所)の歴史

まずは「 大日寺 」のご紹介です。

正式名称は「第13番札所 大栗山 花蔵院 大日寺(おおぐりざん けぞういん だいにちじ)」
四国霊場には、「 大日寺 」という同名のお寺が3つも存在しているのですが、この「13番札所の大日寺」と言うと、四国霊場唯一の”外国籍の女性住職”ということが注目の的となっています。
見どころもたくさんあるお寺です。

第13番札所で徳島市の一番西部に位置し、鮎喰川を渡った県道に沿った平地にあり、12番札所「焼山寺」の次だけあってホッとします。

弘法大師様が「大師が森」と言われていたこの地で護摩修行をしていると、空中から大日如来様が紫雲とともに舞い降りられ「この地は霊地なり。心あらば一宇を建立すべし」と告げられ、さっそく大日如来像を彫って御本尊様とし、堂宇を建立し安置しました。
戦国時代に堂塔すべてが「天正の兵火」で焼失しましたが、江戸時代に阿波3代目藩主、蜂須賀光隆公によって本堂が再建されました。

諸国に国の総鎮守一の宮が建立された時に、別当寺として一宮寺となり御本尊様も行基菩薩作の「十一面観音像」になり、大日如来像は脇仏様になりました。
明治時代の神仏分離令によって元の『 大日寺 』に戻りました。

四国八十八ヶ所霊場『 大日寺 』は小さな境内にご利益がいっぱい

樹齢100年を超える巨木などに覆われていて神秘的な雰囲気があります。
ボケ封じの観音様や合掌している手を模した中に極彩色の観音様がおいでになるのがしあわせ観音様、不動明王様の化身で剣に絡みついた独特のスタイルの俱利伽羅龍王様は、商売繁盛、必勝祈願、安産祈願、交通安全、家内安全とオールマイティーなご利益があります。
俱利伽羅龍王様は、七福神様に囲まれて佇んでいる石像なので、見逃し注意です。

せっかくなので寄り道して、「阿波藍染」を体験しましょう!

大日寺は徳島市にあるのですが、最寄りのインターチェンジは徳島自動車道の藍住ICになるので、阿波藍染体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
藍は、世界最古の染料と言われていて、世界各地で古くから染料に利用されてきました。

江戸時代には多くのものが藍で染められ、今は「JAPAN BLUE」と言われて日本を代表する色の一つです。
藍の館では、歴史と文化を知ることができ、藍染めの体験ができるコーナーがあります。

お城「一宮城(いちのみやじょう)」跡に、思いをはせてみませんか。

鮎喰川の南岸、四国山地から伸びる尾根の北側に築かれた県内最大の山城です。
戦国時代には、三好氏と長宗我部氏との攻防の舞台となり、阿波を占拠した長宗我部氏は兵を置き、豊臣氏の四国平定の防衛の拠点ともなりました。

その後、蜂須賀家政公(徳島藩祖)の居城となりました。今は城郭だけしか残っていませんが、本丸の石垣は野面積みで阿波九城最大規模です。
その時代に思いをはせながら、時間旅行をしてみるのもいいのではないでしょうか。

市街地では意外と楽に「お遍路旅」ができます。

阿波の国のお遍路は比較的平地が多いので、一日で多くの札所を巡ることができ、鳴門市や徳島市内に宿泊すると比較的効率よく巡ることができます。
ルートは山側と海側とがあり、こちらは山側のルートになります。山側から海側に札所の番号が増えて行きます。
観光しながら大歩危峡等などを抜け山の中を走って、高知に入るルートもあります。

大日寺 へのアクセス

住所
・〒779-3132 徳島県徳島市一宮町西丁263

アクセス
・藍住ICから県道1号線を徳島市内へ…国道192号線と合流する石井町方面へ走行、鮎喰川沿いの県道21号線を進んで右手。
・「徳島駅」から🚌で30分

駐車
・無料

宿坊
・有

オフィシャル
http://dai13.jp/

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