倉敷美観地区 は岡山県倉敷市にあり、江戸時代から残る古い町並みが保存されているエリアで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。倉敷美観地区には、美観地区通りと呼ばれる、白壁土蔵や昔ながらの商家が軒を連ねる通りがあります。電線も地中化されており空が広く感じます。のんびり歩いていると、江戸時代の風情を感じることができます。
倉敷散歩 のコース
A.倉敷駅
B.倉敷川
C.大原美術館
D.倉敷アイビースクエア
E.平翠軒
F.三宅商店
G.大原本邸
H.阿智神社
I.林源十郎商店
J.倉敷駅
倉敷美観地区 の見どころ
倉敷川
倉敷美観地区を代表する川で、川沿いには美しい景観が広がっています。倉敷川の散策は、美しい町並みや橋、季節の花々を眺めることができます。また、川下り船も楽しめます。倉敷川は、倉敷美観地区のアイコン的存在と言えます。
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白壁土蔵
倉敷美観地区にある土蔵建築の一種で、白い漆喰で塗られた建物が特徴です。倉敷美観地区の町並みの中で、白壁土蔵が多く残されており、江戸時代の面影を今に伝えています。白壁土蔵は、現在は土産物店やレストランとして利用されている場合が多いです。
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商家
倉敷美観地区には、江戸時代から続く商家が多くあります。商家は、江戸時代の倉敷の繁栄を支えた、蔵屋敷(くらやしき)や豪商の邸宅です。商家の多くは、歴史的建造物として保存されており、内部には博物館やギャラリーとして解放されています。
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倉敷散歩 スタート
A.倉敷駅
倉敷駅を背にして500mほど真っ直ぐ歩き、「美観地区入り口」の交差点を左に曲がると倉敷美観地区に到着します。
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B.倉敷美観 地区
倉敷美観地区に到着したら、まずは倉敷川に沿って散策してみることをおすすめします。白鳥の可愛らしい姿がお出迎えしてくれ、川の両岸には緑豊かな柳並木が美しい景観を演出しています。特に今橋や中橋から川を眺めると、倉敷美観地区の中でも最も素晴らしい光景が広がりますので、ぜひお見逃しなく。
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くらしき川舟流し
かつて物資を積んだ川舟の往来でにぎわった倉敷川。その風情を味わえる観光川舟が運行されています。ゆったりと進む舟に腰を下ろして眺める白壁の町並みは、川舟流しならではの表情を見せてくれます。
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チケットは倉敷館観光案内所で購入できます。
当日販売のみとなります。(予約は出来ません)また出発時間ごとの販売です。
※当日のみ有効。 運航中止の場合、倉敷館で9:30~18:00の間、払戻し致します。 ※払戻しの際は、必ずチケットをお持ち下さい。
出発時間に乗り遅れた等、運航中止以外での払戻しは出来ませんのでご注意下さい。
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C.大原美術館
大原美術館は、日本で最初に設立された私立の西洋美術館で、1930年(昭和5年)に大原孫三郎によって創立されました。この美術館には、エル・グレコの「受胎告知」、クロード・モネの「睡蓮」、ルノワールやゴーギャンなど、多数の有名な西洋の名画が展示されています。さらに、約3,000点の美術品が収蔵されており、エジプト古代美術や西洋現代美術、日本近代・現代美術なども展示されています。
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大原美術館の本館は、正面玄関のローマ神殿風の太い柱が特徴で、伝統的な伝統的な町並みが残る美観地区の中心でランドマーク的な存在となっています。
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大原美術館の施設
本館
モネ、エル・グレコ、ピカソ、ゴーギャンなど世界の名画が展示されています。
分館で展示されていた作品の一部も展示されています。
分館
改修工事のため長期休館中です。草間彌生、蜷川実花など近代絵画から現代アートまで日本のアートが展示されています。
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工芸・東洋館
棟方志功、河井寛次郎など東洋の作家の陶器や版画が展示されています。
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児島虎次郎記念館
アイビースクエア内に2024年末にオープンの予定です。
新渓園 大原美術館の庭
新渓園は、1893年(明治26年)に倉敷紡績(通称:クラボウ)初代社長である大原孝四郎(おおはら こうしろう)の別荘として建設されました。現在は無料で開放されています。
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D.倉敷アイビースクエア
倉敷アイビースクエアは、もともと、1889年(明治22)年に倉敷紡績所(現クラボウ)」の本社工場として建てられ、1945年(昭和20年)まで稼働していました。その後、1973年(昭和48年)年に工場から複合施設へとリノベーションされました。
煉瓦建築など、紡績工場の建物を活かした施設が並ぶ敷地には、明治時代の近代化遺産が保存・利用されており、時の流れを感じることができます。」
文化的にも貴重な操業当時の外観と基本構造を残した設計が評価され、2007年(平成19年)に国の「近代化産業遺産」、2017年(平成29年)には文化庁が定める「日本遺産」の構成文化財に認定されました。
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レンガ壁
イギリスの工場設計を忠実に再現した操業当時からのレンガ壁。長辺と短辺が交互に現れる積み方を“イギリス積み”といいます。
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蔦
工場時代に室内の温度の上昇を抑えるために植えられました。今ではアイビースクエアの象徴となっています。
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倉敷代官所
1600年、徳川家康を中心とする東軍が関が原の戦いに勝利し、この地は徳川幕府の支配下に入りました。1614年、備中国総代官小堀遠州が幕府の命を受け、大坂冬の陣に備えるために倉敷湊に屋敷を構え、陣屋としました。その後、倉敷湊は急速に発展し、1642年には陣屋が倉敷代官所として機能するようになりました。1868年には倉敷代官所が廃止され、1872年には周辺県と統合して小田県(深津県)となり、倉敷県庁は廃止されました。今でも石碑、堀跡、井戸跡などが残っています。
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E.平翠軒
「平翠軒」は、珍しくて美味しい食材を扱うセレクトショップです。地元の食材をはじめ、国内外の初めて見るような食材も並び、お酒や料理をイメージしながら選ぶのですがあれもこれも欲しくなります。スタッフさんに由来や食べ方などを聞きながら選ぶのも楽しいひとときです。。建物は大正時代に建てられた倉庫を改造した古いお店です。名前の由来は、森田家に古くから伝わる茶室であり、江戸時代の高名な書家、貫名海屋が命名したといわれています。2階には、わがまま空間、破゛流知庵くらしきのギャラリーと珈琲コーナーがあり、窓からは昔の倉敷の町並みが眺められます。
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F.町屋喫茶店三宅商店
倉敷美観地区には、古い民家を改装したカフェや店舗が点在しています。その中でも、古民家カフェ「町家喫茶 三宅商店」は、築150年の荒物屋「三宅商店」をリノベーションしており、おばあちゃんの家を訪れたような、あたたかい空間のカフェです。外観からは想像できないほど、店内は縦長で広々としており、奥には中庭や蔵もあります。三宅商店の食事メニューはシンプルで、「三宅カレー」のみを提供しています。単品でも食べられますが、スープと浅漬けが付いた単品セットや、本日のプチデザートとドリンク(コーヒー、紅茶、オレンジジュースから選べます)が付くセットもあります。平日は特に、「三宅カレーセット」がおすすめです。ボリューム満点のパフェも人気です。
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G.大原本邸(旧大原家住宅)
「旧大原家住宅」は1795年(寛政7年、江戸時代後期)着手の豪商屋敷で660坪の敷地の中に重要文化財に指定された主屋・蔵・離れ座敷などが並び、「なまこ壁」1階の倉敷格子、2階の倉敷窓、なかこ壁など倉敷ならではの蔵屋敷建築を見ることができます。実際に居住していた住宅のため長らく非公開になっていましたが、2018年4月1日より一般公開されました。
倉敷の発展に大原家は欠かせない存在です。大原家の人々が実際に住んでいた倉敷らしい建築と庭に身を置くことで、倉敷と大原家の歴史に思いを馳せてみてください。
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土間のインスタレーション
「ふりそそぐ言葉」で大原家歴代当主の印象的な言葉が吊られており、「10人のうち7人も8人も賛成するようなら、もうやらない方がいい」など厳しく励まされているような言葉の数々には厳しく励まされているような気持ちになります。
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中倉1,2
大原家8代の歩みを年表形式で紹介されており、大原家の事業や倉敷との関わりがわかります。またもう一つの中蔵では、7代大原孫三郎の所有の品々が展示されています。
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ブックカフェ
ブックカフェは、大原家八代目当主・大原總一郎(そういちろう)の蔵書の一部が展示されています。ガラスケースの中に入っていて手に取れないのが残念ですが、背表紙で人となりが感じられます。
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離れ座敷
離れの座敷からは庭を眺めながら抹茶と和菓子をいただくことができます。丙の向こう側は倉敷の川沿いでたくさんの観光客が散策をしていますが、驚くほど静かです。
庭一面に生えた苔は、松ともみじかを通して光が注ぎキラキラと光って美しく、春は瑞々しい青を、秋には紅葉を、楽しむ時間の経つのを忘れて思い思いに過ごすことができます。
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H.阿智神社
倉敷の町を見守る阿智神社をお参りします。阿智神社は町を見下ろす鶴形山の山頂にあり、長い階段を登ります。
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阿智神社の歴史
阿智神社は、創祀1700年以上の歴史を持つ古社で、美観地区の北の鶴形山の山頂に鎮座しています。航海の安全を司る宗像三女神を主祭神としてお祀りしており、倉敷の総鎮守として地域の守り神として崇められています。
阿智神社の見どころ
阿智神社は、美観地区の一角にある鶴形山の山頂にあるため、境内からは倉敷の町を見渡せる絶好のビュースポットです。境内には、推定樹齢300〜500年の県指定天然記念物「阿知の藤」や、日本一古い蓬莱様式の磐坐(いわくら)などがあります。また、秋祭りには「素隠居」が出る時代行列の御神幸があり、「三女神の舞」や「獅子舞」などの奉納も行われます。能舞台や蓬莱思想に基づいた古代庭園もあり、見どころが多い神社です。
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I.林源十郎商店 倉敷生活デザインマーケット
倉敷や岡山の作家やメーカーを中心とした雑貨やアクセサリー、アンティーク家具などが展示販売されています。倉敷の伝統的な工芸品や雑貨、アンティークやオリジナルデザインの雑貨など、他ではなかなか見られない商品が多くお土産にぴったりです。
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倉敷駅
レトロな商店街を通って倉敷駅へ戻ります。
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倉敷散歩コースのおさらい
A.倉敷駅
B.倉敷川
C.大原美術館
D.倉敷アイビースクエア
E.平翠軒
F.三宅商店
G.大原本邸
H.阿智神社
I.林源十郎商店
J.倉敷駅
倉敷美観地区 へのアクセス
公共交通機関
倉敷美観地区には、JR倉敷駅から徒歩で約15分ほどで到着します。JR倉敷駅までは、岡山市や広島市から、電車で1時間程度でアクセスすることができます。
倉敷美観地 近くの駐車場
倉敷美観地区周辺には市営の駐車場が数カ所用意されています。ただし、土日は混み合いますので車で訪れる方は早めに到着することをお薦めします。
美観地区からは少し離れていますが、市役所本庁舎東側の駐車場を無料開放しています。(土日祝のみ)
倉敷中央駐車場
所在地 倉敷市中央2丁目6番1号
営業時間 地上24時間(ただし地下部分は7時~23時)
基本料金 30分毎100円
収容駐車台数 175台
土・日・祝日は大変混み合います。
倉敷市芸文館地下駐車場
所在地 倉敷市中央1丁目18番1号(倉敷市芸文館)
営業時間 7時~23時
基本料金 30分毎100円
収容駐車台数 177台
土・日・祝日は大変混み合います。
30分100円