ぶらり散歩で身近な日本史

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「 金剛頂寺 (こんごうちょうじ)」四国八十八か所霊場第26番札所 土佐の西寺

「 金剛頂寺 」とは

室戸三山の一寺院であり標高200メートルの三角山の頂にある「龍頭山 光明院 金剛頂寺 」。

大同2年(807年)に弘法大師空海により創建され、御本尊様は「薬師如来」様です。
門前からは眼下に太平洋が、東に室戸岬、手前には室戸の町を見ることができ、まるで手が雲に届くかのようなところを流れています。
境内は、原始林の椎に覆われていて心地よい静けさを醸し出しています。
弘法大師空海が実際に修行したとされる不動岩には、いまだ多くの方が参拝に訪れます。

女人堂と呼ばれていた「不動堂(新村不動堂)」へ

金剛頂寺 』は、明治時代まで女人禁制だったため、女性はこちらへお参りをしていました。
土佐湾に突き出した硯(すず)が取れたので「硯が浦」とも言われていて、塩菊が黄色い花を咲かせる「行当岬」に建っています。
裏は切り立った崖で、空海が「虚空蔵求聞持法」を行ったところと言われていて、太平洋が広がり、水平線に沈む夕日を美しく見ることができ、地球が丸いということを改めて感じることができる景勝地です。
御本尊は「不動明王」様で、室戸の漁師さんたちから「波切不動」として信仰されていて、漁に出る時は不動堂がある行当岬の前で三回旋回をし、汽笛を鳴らして安全を祈願するそうです。

「 金剛頂寺 」の広い境内の見どころ

高知も捕鯨が盛んだったこともあって「鯨供養塔」があり、別名「くじら寺」とも言われています。
昔は庶民の食べ物でしたが、今では高級になってしまった「くじら料理」も高知では比較的リーズナブルな価格で食べることができます。
美味しくいただくことも供養だと思いたいです。
お大師様が炊いたお米が一万倍に増えて、人々を飢えから救ったと言う「一粒万倍の釜」を見ることができます。

周辺の見どころ

お遍路さんにうれしい宿坊「西寺檀信徒(にしでらだんしんと)会館」

山門から山沿いの道を上がっていくと100名も宿泊できる宿坊があります。
きれいなお部屋からは太平洋が一望でき、浴場も男女別にあるので、時間を気にせずのんびり疲れを取ることができます。
お食事も宿坊とは思えないほど多く、心のこもったお接待に癒されます。

天狗伝説がある「大師堂」

弘法大師空海様が修行をしていると天狗たちが邪魔をしたので、結界をつくり、近づかないように言い、寺の庭にある楠(くすのき)の洞穴に自らの姿を描くと、天狗たちは足摺から西の方へ逃げて行きました。
これが「天狗問答(てんぐもんどう)」といわれる場面は絵詞に残っています。
また戻ってこないように足摺岬の方向、西向きに大師堂を建て、中の大師像が今も見張っています。

古き良き「吉良川の町並み」

良質な木炭と薪が取れることから「土佐備長炭」の積み出し港として栄えました。
台風の通り道としても有名な室戸では、強い雨や風に対して土佐漆喰(しっくい)を使った白壁、町家を守るためにつけられた水切り瓦、軒を低くしたりと職人さん達の知恵が造り上げてきた独特の景観は、タイムスリップしたかのような古き良き日本の町並みがそこにあります。

「蔵空間茶館」でちょっと一服

2000年に明治時代に建てられた米蔵を活用したカフェで、ギター、キーボードによる演奏も行っているので、音楽を聴きながら地元の土佐備長炭で焙いた炭火自家焙煎珈琲とオーガニック自家製手作りケーキ、生ジュースなどを楽しむことができます。
土佐備長炭や炭関連のオリジナルグッズなどの販売もしているので、お土産にいかがでしょうか。

母屋や離れを利用したリーズナブルなお遍路宿も併設していて、食事を頼むこともできるので、疲れた体をのんびり癒すことができます。

金剛頂寺 へのアクセス

《所在地》
・〒781-7108 高知県室戸市元乙523

《アクセス》
・高知道南国ICから車で1時間40分
※「国立室戸青少年自然の家」近く

《宿坊》
・有(100人)

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