羽田 散歩 今日のぶらり散歩
羽田 は今こそほとんどが空港の敷地ですが、江戸時代は漁場が広がる漁村集落として、明治以降は穴守稲荷の門前町として栄えていました。漁業と関わりある寺社、稲荷、多摩川の川辺を歩きながら当時の面影を残す町を散歩します。
羽田 散歩今日のコース
A.かつての空港駅「天空橋駅」
B.クルーズ船に乗れたらラッキー「羽田空港天空橋船着場」
C.ク羽田空港の入り口「弁天橋」
D.今は平和の鳥居「旧穴守稲荷神社大鳥居」」
E.水難事故者を供養し続ける「五十間鼻無縁仏堂」
F.川崎大師、穴守稲荷の参拝客を渡した「羽田の渡し跡」
G.航空関係者からの崇拝が厚い「羽田神社」
H.大田区の子供は必ず訪れる「萩中公園」
I.歴史に翻弄され移転を繰り返した「穴守稲荷神社」
J.改札前に鳥居「穴守稲荷駅」
A.京急線天空橋駅
駅を出て目の前は海老取川です。
第二次世界大戦後のGHQによる立ち退き政策により、駅前の海老取川より以東に民家はありません。
天空橋駅の由来となった「天空橋」
B. 羽田 空港天空橋船着場
人気もなく静かな場所で往来する船をゆっくり眺めます。
頻度は多くないようですが、クルーズ船の発着所になっています。
羽田 空港を離着陸する飛行機が船の頭上を飛ぶ珍しい体験を楽しむことができます。
橋を渡って川沿いを散歩します。
C.弁天橋
川沿いを歩くとすぐに弁天橋です。海老取川はこの先で多摩川と合流し、そのすぐ先は海です。 羽田 では古くから漁業が行われ、特に明治から昭和にかけ、海苔の採取場として栄えました。
弁天橋の欄干(らんかん)には、海苔養殖についてレリーフで描かれています。今も 羽田 では漁業が行われていて、アナゴやエビが捕れるそうです。
弁天橋を渡ると、左前方に空港の広大な敷地が見えます。そして右前方には、赤い大鳥居がそびえています。
D.旧穴守稲荷神社大鳥居
もともとは、現在の 羽田 空港内にあった穴守稲荷神社の一の大鳥居でした。現在は穴守稲荷神社ではなく、国土交通省が管理する鳥居となり、鳥居の扁額(へんがく)は「平和」となっています。唐突に見える場所にそびえる鳥居は、今も目まぐるしく変遷した 羽田 の歴史を伝えています。
さらに川沿いをすすみます。
E.五十間鼻無縁仏堂
海老取川と多摩川にちょうど合流する突端に小さなお地蔵さんがあります。創建年代は不明で、かつて多摩川の終点付近に多くの水難者の遺体が流れつくため、ここに社を立てて供養したそうです。特に、関東大震災、先の第二次世界大戦の、昭和20年3月10日の東京大空襲の折には、かなりの数の水難者が漂着しました。その方々を、お祀りしていると言われております。
F. 羽田 の渡し跡
かつて多摩川の大田区側と川崎側を往来し、川崎大師参詣や穴守稲荷神社参拝客が利用していました。1939年、大師橋が架橋されると役割を終えました。現在の大師橋(斜張橋)は2代目です。
多摩川河口を上流に向かって歩くと漁村としての名残を見ることができます。釣り船や屋形船も停泊しており東京湾での釣りや夜景を楽しめます。
G. 羽田 神社
鎌倉時代に創建された 羽田 神社は、江戸時代に徳川家の将軍もお参りにくるほど人々から厚く信仰されていたそうです。毎年7月最終週に開催される 羽田 祭りは城南随一のお祭りです。
場所柄、航空会社各社からの信仰も篤く、1年を通して運航安全・航空安全の祈願に訪れています。そのため、パイロット・キャビンアテンダントの合格を祈念しにくる人も多くいます。
H.萩中公園
自転車の練習ができる”交通公園”や、実際の古い乗り物がおいてある”ガラクタ公園”、豊富な遊具など、大田区で育った子供はみんなお世話になった、規模の大きな公園です。
夏は区民プールの価格でウオータースライダーが楽しめ、1年を通していつも子供たちの声が響いています。
I.穴守稲荷神社
江戸文化元年(1804年)頃の創建と伝えられています。
辺りが開墾されたのは200年以上も前。しかし海が近く、海岸の防波堤に開いた大穴から海水が侵入してきて、田畑を耕しても水浸しになってしまうことから地元の人が豊作の神様を祀り、「穴の害から田畑を守る」神様は「穴守稲荷」と呼ばれるようになったそうです。
J.羽田 散歩 ゴール 穴守稲荷駅
京急蒲田駅までは3駅6分ほど。小さな駅の入口に立つ赤い鳥居を抜けて今日の羽田散歩は終わりです。
羽田 といえば羽田空港
羽田 空港の所在地
羽田空港は、大田区の南東端、東京湾に面した多摩川河口の三角州と埋立地の空港です。拡張と共に埋め立てられ、現在は4本の滑走路と3ヶ所の旅客ターミナル(国内2,国際1)があります。都心からは15Kmとアクセスの良さが特徴です。増便に従い、都内上空を飛ぶようになりました。
所在地:東京都大田区羽田空港1-2-2
羽田 空港の歴史
1818年ごろより開拓され、守護神として穴森稲荷神が建てられました。この神社は地元の信仰を集め、1931年日本で最初の国営の民間飛行場として開業した際も、赤鳥居のみ空港内に残しました。戦争中には、日本軍の戦闘機基地として使われました。戦後、連合国最高司令官総司令部(GHQ)に接収されましたが1952年に返還され、東京国際空港として再開されました。
穴守稲荷は複雑な経緯をたどり、現在は大鳥居のみ残されています。
羽田 空港の今
現在の羽田空港の役割は、国内線・国際線の拠点空港として、東京都心部へのアクセスの良さから、多くの利用者に利用されています。また、羽田空港は、成田国際空港とともに、日本の主要な国際空港の一つとして、東アジアや太平洋地域への玄関口としての役割を果たしています。
羽田 空港の見どころ
展望デッキ
羽田空港の一番の見どころは展望デッキです。第1ターミナル6階の展望デッキ、第2ターミナル5階の展望デッキがあります。展望デッキからは、飛行機の離着陸を見ることができ、日本の空の玄関口としての賑わいを感じることができます。また、国内線ターミナルには、飲食店やお土産物屋さんなどもあり、多くの人々が利用しています。
羽田 航空神社
羽田航空神社は第1ターミナル1階にあります。1963年に日本航空協会航空神社の分社として建てられました。空の安全を祈願する神社として航空関係者では有名な場所です。航空神社の本社は新橋の航空会館屋上にあり、こちらもひっそりと佇んでいますが、そこで授与されるお守りは「落ちないお守り」として隠れた人気です。
羽田 散歩コースのおさらい
A.(スタート)京急線天空橋駅
↓ 30m
B.羽田空港天空橋船着場
↓ 350m
C.弁天橋
↓ 60m
D.旧穴守稲荷神社大鳥居
↓ 200m
E.五十間鼻無縁仏堂
↓ 800m
F.羽田の渡し跡
↓ 400m
G.羽田神社
↓ 400m
H.萩中公園
↓ 1100m
I.穴守稲荷神社
↓ 300m
J.(ゴール) 京急線穴守稲荷駅
合計3.6km(施設内の移動は含みません)