「雑司ヶ谷 鬼子母神堂 」は境内のイチョウは“子授け”、そして地主神が倉稲魂命(うかのみたま)なので、“産業全般”にもご利益があると言われています。池袋駅から歩いて行けるパワースポット 鬼子母神堂 ご紹介します。
鬼子母神堂 (きしもじんどう)とは
鬼子母神堂 は、日蓮宗の寺院である「威光山法明寺」の境内に建つお堂です。
威光山法明寺は、810年、真言宗・威光寺として開かれましたが、1312年に日蓮上人のお弟子の一人・日源上人が日蓮宗に改宗し、威光山法明寺と改めたといわれています。700年以上の歴史を持つ古刹です。
鬼子母神堂 は、山村丹右衛門という人物が、現在の目白台の辺りで鬼子母神像を掘り出し、後に法明寺に合併される東陽坊という寺院に納めたのが始まりとされています。
現在のお堂は江戸時代の前期、1664年に建立されたといわれ、昭和の後期には解体復元の大修理が行われています。昭和には東京都有形文化財、平成には国の重要文化財に指定されました。
1年にわたって大小のお祭りが開催されていて、10月に3日間にわたって開かれる御会式(おえしき)大祭の際には、普段は静かな通りが活気に満ちあふれます。
鬼子母神堂 の見どころ
鬼子母神
鬼子母神 は訶梨帝母(カリテイモ)と呼ばれ、インドの神様です。夜叉神として、1000人もの子どもを産んだと言われています。しかし、近隣の子どもを奪い取っては食べてしまうので、人々から恐れ憎まれていました。
お釈迦さまはその過ちから鬼子母神を救うことを考え、鬼子母神の末の子を隠してしまいました。子を失う悲しみを実感させることで、それまでの過ちを悟らせ、改心させたと言われています。
その後、鬼子母神は安産・子安の神様となることを誓い、人々に尊崇されるようになったそうです。
法明寺の鬼子母神像は鬼の形ではなく、羽衣と櫻洛(ようらく)をつけ、幼児を抱いた菩薩形の美しい姿をしているため、角(つの)にあたる上の点がない「鬼」の字が、正式な表記となっています。
なお、鬼子母神に千人の子供がいたことにあやかり、多くの子宝に恵まれるようにという願いに由来している「おせん団子」が、毎週日曜、縁日(毎月8、18、28日)に鬼子母神境内の大黒堂でいただけます。
大イチョウ
境内の大公孫樹(おおいちょう)は鬼子母神堂のご神木で、樹齢約700年といわれ、今も樹勢が止まることを知りません。樹高32.5メートル、幹周6.63メートル、約10メートルの枝を四方に張り、東京都天然記念物に指定されています。
江戸時代以来、このイチョウに抱き着くと子宝に恵まれると信仰を集めたことから、「子授けイチョウ」として広く親しまれています。
武芳稲荷堂(たけよしいなりどう)
境内には、連なる赤鳥居が目を引く「武芳稲荷堂」があります。ご本尊は“倉稲魂命”で、食物、農業、殖産興業、商業など産業全般の神様と言われています。
鬼子母神堂ができる前、この一帯の土地は「稲荷の森」と呼ばれていて、その頃から人々の信仰を集めてきた地域を守護する神様です。社の前にはキツネの像が左右に鎮座していて、左のキツネは巻物を加えています。連なって並ぶ鳥居と合わせて写真スポットとしても人気です。
北辰妙見大菩薩
ご本堂の裏手には北辰妙見大菩薩が祀られていて、 “妙見さん”と親しまれています。国土を守り、様々な悩みや災いを消し去り、敵を退け、寿命を長くすると言われています。
鬼子母神堂 へのアクセス
所在地
所在地:東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
TEL: 03-3982-8347
公共交通機関の最寄駅
・JR池袋駅東口(西武百貨店前)より、明治通りを新宿方向へ歩き、「南池袋3丁目」歩道橋を左折、
約15分。
・JR目白駅より、目白通りを東へ歩いて約15分。
・JR池袋駅東口より都バス、西武バスで、目白方面行または新宿・渋谷方面行、
「東京音大前」または「千登世橋」下車。
・JR目白駅より、都バス新宿駅西口行「鬼子母神前」下車。
・都電荒川線(三ノ輪・早稲田間)「鬼子母神前」下車。
・東京メトロ 副都心線「雑司が谷」下車 1番出口より徒歩5分
駐車場情報
鬼子母神堂には無料・有料共に駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
鬼子母神堂 の公式サイト
鬼子母神堂の公式サイトは こちら