日枝神社 は赤坂にあります。江戸城の守り神として徳川家から篤く信仰をされ、今でも「山王さん」と人々から親しまれています。
6月に行われる山王祭は、京都の祇園祭、大阪の天神祭と並んで日本三大祭の一つです。
境内には猿の狛犬や神猿像、そして 日枝神社 公式キャラクターもお猿の「まさるくん」、とても和やかな空気が流れている 日枝神社 をご紹介します。
日枝神社 の歴史
江戸の守護神
歴史は武蔵国の領主であった江戸氏が武蔵野の祖神を山王宮として祀ったことにはじまります。日枝神社の神さまは、大山咋神(おほやまくひのかみ)。古事記によると近江国(今の滋賀県)の日枝山(比叡山)の鎮神として敬われております。山王信仰は滋賀県大津市の日吉大社を源としており、日枝神社もその一つです。
徳川家康が江戸に幕府を置くと、日枝神社は江戸の守護神となりました。将軍の守護神となった日枝神社は人々から篤い信仰を持たれます。1607年、江戸城の外、現在の国立劇場近くの隼町に神社が移転。 これにより、江戸の民は直に神社を訪れ、参拝することができるようになりました。
江戸時代は火事が頻繁に発生、1657年神社と町の大部分が火災で焼失。 その後1659年に徳川4代将軍家綱が現在の場所に神社を再建。神社の建物は、朱色の漆塗りを施した権現造で建てられました。 権現造とは、本殿の前に拝殿を配置し、板敷の石間でつないだ神社建築の一様式で、国宝に指定されました。
しかし第二次世界大戦中の東京大空襲で神社の建物は全焼。現在の神社は、1958年に再建されたものです。
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日枝神社 の見どころ
鳥居
山王鳥居の特徴は、鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしています。仏教の胎臓界・金剛界と神道の統一を表しているとされます。山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれています。 山王信仰は、最澄が比叡山に天台宗を開いたとき、唐の天台山の守護神である「山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)」から、比叡山守護神の日吉大神を「山王権現」と称し、神道と仏教を習合させました。 独特の形である鳥居は、山王信仰の神社で見ることができます。
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猿
山王信仰の神社は猿を神の使者と見ています。猿は神様と人間を繋ぐ重要な役割で、また“さる”の文字が、“まさる(勝る)”“まがさる(魔が去る)”と連想できることから、勝運や魔除けの神とされています。また猿の音読み“えん”から猿が縁を運んできてくれるとされ、商売繁盛や縁結びのご利益があると言われています。境内には、まず狛犬として本殿前に夫婦一対の神猿像。右が父猿像で左が小猿を抱いた母猿像です。子宝や安産のご利益があると言われています。また鈴木慶雲氏作の昭和42年に奉納された神猿像が祀られています。社務所に置かれているお守りや絵馬、御朱印帳にも猿のモチーフがあります。
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Found Japan’s のRecommendations 日枝神社
デザイン豊富な絵馬
神さまの力添えを願うときに書く絵馬にフォーカス。日枝神社の絵馬には、木地のデザインや絵柄の種類が多く、どれを奉納するか迷ってしまいます。絵柄は猿をモチーフにしており、お参りの証として自宅に持って帰るのも良いかもしれません。末寺である山王稲荷神社の鳥居の形をしている絵馬と狐も奉納されています。
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日枝神社 へのアクセス
所在地
千代田区永田町2丁目10番5号
公共交通機関
地下鉄(千代田線)赤坂駅(出口2)徒歩3分
地下鉄(南北線・銀座線)溜池山王駅(出口7)徒歩3分
地下鉄(千代田線)国会議事堂前駅(出口5)徒歩5分
地下鉄(銀座線・丸の内線)赤坂見附駅(出口11)徒歩8分
駐車場
日枝神社には参拝者用の駐車場があります。初詣の時期以外は駐車可能です。初詣の1月1日から1月3日ごろまでは、駐車場の空きを待つ長い列ができています。
日枝神社 の公式サイト
日枝神社を訪れる際には、公式サイトをご確認ください。
日枝神社の公式サイトは こちら