『 二条城 』ってどんなお城?「大政奉還」の舞台となった貴重な場所!
『 二条城 』は京都府京都市にある城で、正式名称は「元離宮 二条城 (もとりきゅうにじょうじょう)」と言います。
築城されたのは1603年で、将軍・徳川家康が、京都御所(天皇の住居)の守護と将軍の宿泊地(将軍が京へ上洛した際に使用)という目的で建てました。
3代将軍・徳川家光の時には、後水尾天皇が来城することから大規模な改修が行われ、狩野探幽の障壁画などが書かれました。
そして、1867年には15代将軍・徳川慶喜によって政権を朝廷に返す「大政奉還」が行われました。
城内には6棟の国宝、20以上の重要文化財があり、1994年に「古都京都の文化財」の1つとして世界遺産に登録されました。
『 二条城 』1番のおすすめスポットは、多数の国宝がある「二の丸御殿」!
「二の丸御殿」は国宝である以下の6棟から構成されています。
①「車寄(くるまよせ)」・・・・二の丸御殿の玄関にあたる。
②「遠侍(とおざむらい)」・・・来客者の待合室として利用されていた。三の間は「虎の間」とも呼ばれ、虎の障壁画が書かれている。これは来客者を睨み徳川の権力を見せつける効果をもつ(諸説あり)。
③「式台(しきだい)」・・・・・「式台の間」と「老中の間」に分かれ、老中との挨拶と将軍への献上品の取り次ぎが行われていた。
④「大広間」・・・・「二の丸御殿」の中で1番格式が高く、「一の間」と「二の間」で将軍と諸大名が対面した部屋。また、「大政奉還」が行われた部屋でもある。
⑤「黒書院」・・・・「小広間」とも呼ばれ、将軍と親藩・譜代らが対面した部屋。
⑥「白書院」・・・・将軍の寝室。
これら6棟の建物の内部には、1016面の障壁画があり重要文化財に指定されています。
ぜひ、障壁画もゆっくり見てくださいね。
『 二条城 』は国宝だけじゃない!重要文化財や美しい庭園もある!
『 二条城 』には重要文化財に指定されている22棟の建造物があります。
とくに見て欲しい重要文化財をいくつか紹介します。
まずは、「唐門」です。
「唐門」は二の丸御殿の正門で、長寿を意味する「鶴」や「松竹梅」、聖域を守る「唐獅子」が彫刻されています。
また、2013年に行われた修理工事の際に、天皇家を表す「菊の紋」の下から徳川家の家紋「葵の紋」が見つかりました。
これは「大政奉還」で時代が江戸から明治へ変わった時の様子を表しています。
次に「本丸御殿」です。
「本丸御殿」は二の丸御殿の先にあります。
現在の「本丸御殿」は創建当時のものではなく、京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を、1893年に移築したものです。※1番最初の本殿は1788年の天明の大火で焼失
宮家の貴重な御殿建築の遺構として重要文化財に指定されています。
他の重要文化財には、「東大手門」「東南隅櫓」などもあります。
また、城内には特別名勝に指定されている「二の丸庭園」をはじめ、「本丸庭園」「清流園」といった美しい庭園もあります。
『 二条城 』へはどうやって行くの?開城時間や入城料などの料金は?
《所在地》
〒604-8301 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
《アクセス》
- 京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅より徒歩1分
- 京都市営バス「二条城前」駅より徒歩1分。「堀川御池」駅より徒歩2分。「堀川丸太町」駅より徒歩6分。
《開城時間》
1月~6月、10月~12月 午前8時45分から午後4時
7月、8月 午前8時から午後5時
9月 午前8時から午後4時
※12月29日から31日は休城日
二条城 の駐車場情報
公式サイト
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公式サイトは こちら