ぶらり散歩で身近な日本史

豆知識

お遍路 とは?のんびり始める人への基礎知識

お遍路 とは、弘法大師様の御跡八十八ヶ所霊場を巡礼することで、登り下りと難所もあり全工程1,220キロメートルにおよびます。
歩き遍路、車遍路、バス遍路とさまざまで、順番も1番から巡ることを「順打ち」、88番から巡ることを「逆打ち」と言います。
ただ、順番はどこからでも問題ありません。うるう年は、逆打ちだとご利益が倍になるそうで逆打ちのツアーも多くあります。

お遍路 は阿波の国、発心の道場と言われる徳島県からスタート

四国に渡るには海路しかなかった時代に、大阪から淡路島を経由して鳴門の撫養(むや)の港に一番近かったので1番札所になったそうです。
どこから始めてもいいと言っても最初はやっぱり1番からでしょう。

「一番さん」と親しみをこめて呼ばれていて、1番札所だけあってかなり人が多いです。
境内も広く、風格ある仁王門をくぐると鯉がいる放生(ほうしょう)池や多宝塔があり、奥にある本堂にはご本尊の「釈迦如来」様がおいでになります。

迫力ある龍の天井画灯籠の灯りがやさしく感じられる本堂です。

お遍路|Found Japan(ファウンドジャパン)

お遍路が始めてでも大丈夫、お遍路グッズは「門前一番街」で全て揃います

お遍路グッズもネットで買える時代ですが、事前に購入しなくても現地調達OKです。
お遍路の格好をしたマネキン人形があるので、イメージしやすいでしょう。

装束をしないといけないこともなく普段着で大丈夫ですが、歩きやすい服装がおすすめです。
霊山寺のほぼ横だけあってかなり賑わっています。
お遍路さんの基本的な心得や作法「受戒(じゅかい)」を教えてもらうこともできます。

お遍路 四国霊場八十八か所巡りのちょこっと情報

お遍路 さん必須アイテム

お遍路をする上で納経帳納札は必須アイテムです。
専用の御朱印帳には、それぞれのお寺の名前が記載してあり、御詠歌が記載してあるものもあります。
大きさ等も色々あるので自分のスタイルに合わせて選べます。
御朱印を頂いた時に日付を書いてくれる寺社は多いですが、お遍路さんでは日付なしです。

二回以上巡る人は前回と同じところに朱印だけをいただきます。
人によっては墨字が見えないくらい朱色の人もいます。

あった方が良いもの

お線香やろうそくは各お寺にも置いてあるので特別持参する必要はないですが、持参した方が経済的です。
お線香は、過去、現在、未来と言われる3本を立てます。
参拝者が立てたろうそくから火をもらう事は良くないことなので、ライターやマッチを持参した方がいいかもしれません。
お寺によっては、ろうそくを立ててくれていてそこから火をもらうのはOKです。

他にも お遍路 で知っておくと良いこと

納札は、お寺にお参りした証に納めます。
最初は、白色からスタート。回数が多くなれば色も変わります。
納札は、お遍路さんの名刺のような役割もあり、「お接待」を受けた時に渡すのが礼儀です。

御朱印を頂いた時に、御本尊様の御姿も一緒にいただきます。
白黒は御朱印代に含まれていますが、カラーの御姿は別途です。
頂いた御本尊様を納める帳面もあるので、紛失を防ぐためと後から見た時にわかりやすいので購入することをおすすめします。

同行二人、御大師様とほっこり お遍路 旅

バスツアーだと一年で満願になるように企画されていますが、期間が定められているわけでもないので、何年かかってもいいので、無理せず自分のペースでお参りすることをおすすめします。
四国にはお遍路さんをねぎらう「お接待」というありがたい文化もあるので、ご厚意は感謝をもって遠慮なく受けてください。

人のやさしさに触れることができるのがお遍路なのかもしれません。
四国には、温泉も多くあるのでお参りの後は温泉でほっこりするのもいいのではないでしょうか。

お遍路 第一霊場へのアクセス

《所在地》
『竺和山 一乗院 霊山寺(じくわざん いちじょういん りょうぜんじ)』
〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町坂東塚鼻126

藍住ICから、県道1号線を板野町方面へ、県道12号線を鳴門市方面へ走行

お遍路さんのための公式サイト

(一社)四国八十八ヶ所霊場会のサイト こちら
第一札所 霊山寺 のページ こちら

門前一番街のサイト こちら

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