善楽寺 とは
土佐一宮があることでもわかるように土佐の中でも古くから開けたところで、特に一宮(いつく)地区は神辺郷と言われていました。 善楽寺 は、土佐神社の別当寺として大同年間(806~810)に弘法大師様により創建された古刹です。長曾我部氏や山内公の庇護もあり明治の廃仏毀釈まで法灯を守っていましたが、一時廃寺になった悲運のお寺です。
四国霊場では珍しい女性が住職で、高知県の札所ではここのお寺だけかもしれません。
車遍路には便利で高知インターチェンジから近く、駐車場から境内や境内にも階段が少ないので足にやさしいお寺です。
30番札所が二つ?遍路迷わせ
明治9年に御本尊の阿弥陀如来像を安楽寺に遷し、安楽寺を30番札所にしました。昭和4年に一宮の人達が土佐神社の別当寺跡に善楽寺を再興し、大師像なども戻りました。
昭和39年に両寺院の代表者が協議をして善楽寺は「開創霊場」安楽寺は「本尊泰安霊場」とすることで合意をしましたが、30番は2ヶ所のままで巡礼者の混乱は続きます。
平成6年に御本尊様は今まで通り安楽寺に安置され、安楽寺の住職が善楽寺の住職を兼務することで善楽寺が30番札所、安楽寺が30番札所奥の院となり、やっと1ヶ所となりました。安楽寺は、菅原道真の子である菅原高視公が創建した歴史あるお寺です。
善楽寺 の境内
厄払いは「厄除大師」様
大正時代に建立された大師堂には、廃仏毀釈を逃れた大師像が安置されています。
厄除け大師として有名で、厄年のお参りや交通安全などを祈願する人が多く訪れます。
やさしいお顔のお地蔵様「子安地蔵」
昔、難産で苦しんでいる妊婦のためにお大師様が祈祷により、安産になった…との伝説があるお大師様が作られたと伝わるお地蔵様です。安産だけではなく、子宝にもご利益があるとのことで、祈願に訪れる人も多いです。
首から上の病にご利益がある「梅見地蔵」様
大師堂の横の梅を仰いでいるように鎮座されている「梅見地蔵」様は、1816(文化13)年に建立されました。脳の病気やノイローゼ、目、鼻、耳等首から上の持病や悩みにご利益があると言われています。梅見地蔵様の枕カバーや手作りの根付守りを買うことができます。
かわいい御守り
地元のハートフル作業所で働いている人たちが一つ一つ丁寧に一生懸命作っている傘と杖、傘とわらじ、杖とわらじの3種類の参拝記念があります。
紐や鼻緒は色々な色があります。
お地蔵様のお大師様がふりかかる災難を代わりに受けてくださるという身代わり大師守りは、手作りでお大師様のお姿が一つ一つ違うので好きなお姿を探して見てはいかがでしょうか。
厄除け大師のお守りやペット守り、ボケ封じの御札等もあります。
善楽寺 へのアクセス
〒781-8131 高知県高知市一宮しなね2-23-11
・高知自動車道「高知IC」から車で約10分内