古石場川親水公園 は、江東区の門前仲町にある、大横川と平久川をつなぐ古石場川に沿った、750mほどの細長い公園です。「水辺の香り」をテーマにした海水が流れる水路沿いで、牡丹とアートを堪能できる古石場川 親水公園 をご紹介します。
古石場川親水公園 とは
江戸時代、江戸の町が栄えると中心地に物資を運ぶために、水路の整備がされました。公園の名称である古石場川もその水路の1つでした。古石場の名称は、江戸城築城に際し「石置き場として使われた場所」からきています。
しかし古石場川は、昭和46年に「東京江東地区の防災事業に関する方針」で、河川や運河としての利用が見込めないと分別されてしまい、昭和63年に埋め立てられました。
その埋め立てた土地にできたのが古石場川 親水公園 です。「水辺の香り」をテーマとしており、流れる海水の香りとともに、牡丹や薔薇、紫陽花など、季節の花の香りを楽しむことができます。自然のままの川の水を導水しているため、魚類など水生生物が多く見られることも特徴の一つです。
古石場川親水公園 の見どころ
この公園の見所は、牡丹園や古石場橋やちどり橋など7つの橋、石の広場、バラ園など数多くあります。特に古石場川護岸ギャラリーは見応えがあります。
7つの橋
古石場川 親水公園 には、7つの橋が架かっています。旧新開橋、琴平橋、小津橋、関口橋、雀橋、旧ちどり橋そして古石場橋 です。小津橋は、小津安二郎監督の小津家本家が近所にあったことに因んでいると言われています。
都内には珍しい牡丹園
公園がある場所の現在の地名は江東区牡丹。これは「ぼたん」を栽培していた屋敷が多かったことから付いた地名で、それにちなんで「ぼたん園」が作られています。
ぼたん園は古石場橋を挟んだ両側にあり、敷地こそ小さいものの42品種・約450株が植えられています。ぼたんの花には名札が付いています。
個性的なストリートアート古石場川護岸ギャラリー
古石場川の両岸には、個性的な迫力のある作品が、連続して描かれており、見応えがあります。いずれの作品も30年近い月日が経ち経年変化することで、キャンバスとなっている護岸のコンクリートの素材感がより顕著になり、味淡い深い表情になっています。
植栽されている木々や草花、自生する草が重なることによって生まれる季節ごとに変化する姿、1日の中でも光と影の動きによって時間ごとに変化する姿、同じ作品が見る季節、見る時間、そして、見る向きによって異なって見える楽しさを思う存分楽しめる水辺のギャラリー。作品を見ていると、色々な角度から、寄ったり、引いたりしながら鑑賞し、撮影したくなります。
オフィシャルな作品の中に混じったストリートアートも見逃せません。例えば、Barbara KrugerのI shop therefore I amにインスパイアーされたと思われる作品も気分を高めてくれます。小林元平さん、静枝さんの無限宇宙などは全体の構図も素敵ですが、部分部分を切り取ってみたくもなるような深い作品です。橋の下をくぐりながら、対岸を行き来きしながら、草花や水中の生物をみながらのウォールアート鑑賞は、心が豊かになる、とても贅沢な時間です。
潮の香りを感じさせる、潮の満ち引きで水量が変わる古石場川の水面の光とともに、春夏秋冬、朝昼夕のアートを目にすることで、色々な気づきがあるような気がします。新たな創作に繋がるような、沢山のヒントが潜んでいるこの公園で、宝探しをしてみては如何でしょうか。
古石場川親水公園 へのアクセス
所在地: 東京都江東区10
最寄駅:東西線門前仲町駅 徒歩5分
親水公園 のサイト
江東区の公式サイトの親水公園のページは こちら