ぶらり散歩で身近な日本史

神社仏閣

神峯寺 (こうのみねじ) 遍路ころがし

神峯寺』は神峯山の中腹、標高450メートルのところにあります。
真っ縦と言われる急斜面を登る土佐の関、遍路ころがしと言われている難所です。

歴史は古く神功皇后の勅命により「天照大御神様」などをお祀りする神社が起源とされ、聖武天皇の勅命を受けた行基菩薩が、十一面観音像を御本尊として天平2年に神仏合祀を行いました。
弘法大師様が伽藍(がらん)を建立し「観音堂」と名付けたのが大同4(809)年の頃とされていて、歴史あるお寺です。
明治時代には神仏分離令によって神社は残り、一時廃寺となり、御本尊様も金剛頂寺に預けられた悲運のお寺とも言えます。

「真っ縦」と言われる急斜面には、車も悲鳴をあげるほど

S字なんてもんじゃないⅤ字と言いたくなるほどの坂道。
途中までは整備されていてガイドブックが大げさなのかと思ったらとんでもない。歩きも大変ですが、車も大変。
登りはアクセルを踏み過ぎるとカーブを曲がり切れない、踏み込まないと後ろに下がる。
下りは特にオートマチック車はブレーキを踏みっぱなしの為、焦げたようなにおいもするくらい悲鳴をあげることもあります。
運転に慣れていない人は、タクシーを頼むのがいいかもしれませんが、地元の人は「たいしたことはない」と言います。
慣れればただの坂道のようです。

手入れのされた庭園には、心が洗われます

仁王門から本堂まで約150段の石段があります。
その両脇には木々が美しく並んでいて、お庭もきれいに手入れがされていています。
頑張ったご褒美でしょうか、海と空の青と山の緑のコントラストもまたきれいです。
神峯の水」と言う霊水があるので、しっかりいただいたら、疲れもとれるかもしれません。

「出世祈願」のパワースポット

三菱財閥の創始者である「岩崎弥太郎」氏の母が、21日間毎日約20キロメートルもの道のりを出世祈願するために通った話は有名です。
それにあやかろうと出世祈願に訪れる人も少なくありません。

安芸市をのんびり散策してみませんか

岩崎弥太郎」氏が生まれた所で生家を訪ねることができます。
ここから毎日『神峯寺』まで当然徒歩で通っていたかと思うと「母は強し」頭が下がります。
田んぼの中に建つ「野良時計」も有名で、明治中頃旧家の地主さんが野良仕事をする人が時間がわかるようにと何度も時計を解体して研究し、歯車から分銅まで手作りで造った時計台です。
阪神タイガースがキャンプを行う事でも有名で、今は2軍の春季キャンプと秋季キャンプが行われます。
安芸市営球場からは太平洋を臨め、空と海のコントラストも美しく、地球が丸いと実感することができます。

美味しい食べ物もてんこ盛り

安芸と言えば「釜揚げちりめん」が名物です。「釜揚げしらす」はよく見かけますが、「釜揚げちりめん」は珍しいです。
柔らかくフワッとしていて、しらすより小さいので食べやすいです。
きれいな殻に入った「長太郎貝」もおすすめです。
せっかくですから、地元の味も味わいたいです。

「海辺の果樹園」で海賊バーベキューと温泉が楽しめます

高台にあり、雄大な太平洋を眺めることができるちょっと広めのお部屋と土佐の新鮮な魚介類を味わうことができるお宿です。
温泉もあるのでのんびり疲れをとることもできます。
平日限定にはなりますが、お遍路さんに優しいプランやお部屋は限定されますが、ワンちゃんと泊まることもできます。

キラキラ輝く太平洋を眺めながら高知市へ

太平洋に沿うように国道55号線が走っています。
手結山(ていねやま)港にテレビコマーシャルで紹介された可動橋を見に寄り道したり、道の駅「ヤッシーパーク」で休憩したりとのんびりとしたドライブを楽しむことができます。

神峯寺 (こうのみねじ) へのアクセス

〒781-6422 高知県安芸郡安田町唐浜2594

高知市から車で1時間40分

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