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東寺 現存する唯一の平安京の遺構 弘法大師ゆかりの世界遺産

『 東寺 』の歴史は?もともとは平安京の東を護るように建立された寺院

『 東寺 』は京都市南区九条町にある東寺真言宗(真言宗系宗派の1つ)の総本山寺院で、別名「教王護国寺」とも呼ばれています。
正式名称は「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と言います。

創建は平安時代初期の796年と言われていて、当時、都がおかれていた平安京の鎮護として羅生門(平安京の正門)の東側に建立されました(朝廷が建立した寺)。
※創建当時は羅生門の西側の「西寺」と対を成していたが、現在は「西寺」はない。

その後、823年に弘法大師(空海)が嵯峨天皇により『東寺』を賜ったことで、以降は真言宗の寺院として栄え、鎌倉時代には弘法大師信仰の影響で「お大師様の寺」として、多くの人から信仰されました。

また、対を成して建立された「西寺」より『東寺』が栄えた理由としては、皇室や武家などの権力者から庇護を受けたためです。
※戦国時代、安土桃山時代には豊臣家や徳川家が援助していた

そして、1994年には「古都京都の文化財」を構成する1つとして世界遺産に登録されました。

『 東寺 』にはどんな建造物があるの?見ておきたいスポットなどを紹介

『 東寺 』には多くの建造物がありますが、ここではとくに見て欲しい建造物を紹介します。まずは「金堂」です。
「金堂」は正門をくぐった正面にある建物で、『東寺』の建造物の中で一本最初に建てられました。
現在の「金堂」は1603年の豊臣秀頼の寄進によって再建されたもので国宝に指定されています。
内部には、『東寺』の本尊で重要文化財に指定されている薬師三尊(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)が安置されています。

次は「講堂」です。
当初の「講堂」は弘法大師によって約10年の歳月をかけて建てられ、現在の「講堂」は1491年に再建されたもので、重要文化財に指定されています。
内部には大日如来などの像が21体安置されていて、日本最古の立体曼荼羅が見られます。

そして、『東寺』で1番有名な建造物が「五重塔」です。

この「五重塔」は高さ54.8mもあり、木造塔としては日本一の高さを誇っています。
今日に至るまでに4回焼失していて、現在の塔は1644年に徳川家光の寄進によって再建されたものです。
また、この「五重塔」は国宝に指定されています。

他には、国宝では「大師堂」「蓮花門」「観智院客殿」、重要文化財では「慶賀門」「北総門」などがあるので、こちらのほうも見てくださいね。

『 東寺 』へのアクセス

〒601-8473 京都府京都市南区九条町1

~電車~

  • JR「京都駅」より徒歩15分
  • 近鉄電車「東寺駅」より徒歩10分
  • 京阪電車「東寺駅」より徒歩10分

~バス~

  • 最寄り駅は「東寺東門前」、「東寺南門前」「九条大宮」、「東寺西門前」。

ホームページ
https://toji.or.jp/

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