「 薬王寺 」とは
「 薬王寺 」は四国88カ所霊場、第23番札所で”阿波の国最後の札所”となります。
726年に行基菩薩が聖武天皇の勅願によって建立され、815年弘法大師が42歳の時に平城上皇の勅命で「厄除薬師如来」様を刻んで開基したのが始まりです。
正式名称は「醫王山無量寿院薬王寺」、厄除根本御祈願所として名が全国に知られています。
醫王山無量寿院は、「無限の生命を伝え、医の王である」との意味で、薬王寺は、「薬の王である」との意味です。
弘法大師様の威徳を讃える「 薬師寺 温泉」
山腹から湧き出る霊水を見つけた弘法大師様は、病に苦しむ人々に温浴や服用をすすめ人々を救いました。
後に分析の結果、温泉法による硫化水素を含む良質の温泉として、企業化された徳島県温泉開発第一号です。
厄坂?厄階段?を登って厄払い
厄年の人が薬師如来様のご真言「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」と心の中で唱えながら、一段ごとに一円玉を置いて階段を登って厄を払います。
それぞれのお寺にご真言があり、お寺に書いてあったり、お遍路さん専用の御朱印帳やガイドブックに書いてあったりします。
女性は33段の階段がある「女厄坂」で、男性は42段の階段がある「男厄坂」で、還暦では男女共61段の階段がある「男女還暦厄坂」で厄払いをします。
薬王寺の入口にある寺務所で一円玉に両替をしてくれます。
「 薬王寺 」のまわり
”ウミガメのふるさと”日和佐・大浜海岸
産卵期には多くのウミガメがやって来ることで日和佐・大浜海岸は有名で、毎年5月~8月産卵を見守るギャラリーも多いです。
ウミガメのふるさとにあるのが「うみがめ博物館カレッタ」。
世界でも珍しいウミガメの博物館で、「カレッタ」とは”アカウミガメ”の学名です。
カメの進化の過程や生態などをわかりやすく展示、紹介しています。
水槽を力強く優雅に泳ぐウミガメを見ていると浦島太郎が亀に乗ったというお話にも納得してしまうほどの大きさに驚いてしまいます。
「日和佐城址」
城山と言われる小丘の山頂に、「日和佐城址」があります。
1500年代前半頃に豪族・日和佐肥前守公が、土佐の長宗我部勢の侵入を防ぐために築いたと言われています。
1585年に蜂須賀家政公阿波に入国した時に廃城。
お城の形態等は全くわかっていませんが、山城だったと考えられ、1978(昭和53)年に白亜の天守閣を建てました。
町のどこからも見え、また、建物の中には展示室があり、展望室からは町を見渡すことができます。
春にはきれいな桜の名所として地元では有名です。
道の駅「日和佐」
JR牟岐線の日和佐駅と国道55号線に接していて、地元の人にも観光客にも利用しやすい立地です。
足湯館には、敷地内で湧き出している温泉を利用した足湯があり、血行改善や冷え性、疲労回復に効果があり、地元の人やお遍路さん、ドライブの途中に足を休めることができます。
物産館では、日和佐の特産品の販売やレンタサイクルもあるので、観光を楽しむことができ、情報ステーションもあり徳島県の観光案内もしてくれます。
産直館では地元で採れた果物やお野菜などを買うことができます。
薬王寺 へのアクセス
〒779-2305 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1
・「日和佐駅」出口から徒歩約9分
・「北河内(徳島県)駅」出口から徒歩約25分
《オフィシャル》
https://yakuouji.net/(外部サイト)