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美保神社 えびす社の総本山パワースポット

美保神社 は島根県松江市美保関の美しい海岸沿いに佇んでいます。 創建は定かではありませんが700年代の「出雲国風土記」に記載されていますので相当古い神社と言えます。 御祭神は大国主命の奥さんの「三穂津姫命」(みほつひめのみこと)と大国主命の子供「事代主神」(ことしろぬしのかみ)の二柱です。

美保神社 は全国3千余社えびす様の総本宮まさにパワースポット

美保神社』は島根県松江市美保関の美しい海岸沿いに佇んでいます。
創建は定かではありませんが700年代の「出雲国風土記」に記載されていますので相当古い神社と言えます。

御祭神は大国主命の奥さんの「三穂津姫命」(みほつひめのみこと)と大国主命の子供「事代主神」(ことしろぬしのかみ)の二柱です。
三穂津姫命」は農業の神様とされ「美保神社」名前の由来とされています。

事代主神」はこの美保関に住み魚を釣って生活していたと言われ、そこで七福神の一人「えびす様」の発祥の地として恵比寿社総本山であり商売繫盛のスポットなのです。

国譲り神話の舞台となった美保関。その由来が今なお人気の事代主神

この『美保神社』は、古事記「国譲り神話」において舞台とされる由緒ある神社です。
御祭神の「事代主神」は大国主命の息子であり、その大国主命は天照大神(あまてらすおおみかみ)より『地上の統治を天上に譲るよう』言われました。

そこで大国主命は『祭事は美保の長男が行っており私の一存では決められないので、美保の息子に聞いてください』と答え、使者を美保に船でお連れしました。
それに対して息子の事代主神は即座に『おそれ多いことです。どうぞ治めてください。』と回答したそうです。
その後「天孫降臨」が成り今の日本国家につながる出来事と言われています。

「事代主神」は文字通り「ことしろ」=「言を知る」と言うように大国主命より重要な判断を委ねられ回答を告げるという尊い神様とされ、御利益を求めて訪れる方が堪えません。

漁業とゆかりの深い神様は「鳴り物好き」。貯蔵される名品の多さは見ごたえ十分

拝殿は、海にちなんだ船庫のような壁や天井がない梁が目立つ作りです。それが太鼓や笛など楽器演奏の音響を良くしていると言われています。
それは、美保神社の「三穂津姫命」と「事代主神」親子が鳴り物好きだったという言い伝えにより『音楽の神様』として祀られていることにも由来しています。

古来より美保神社では、祈願や奉斎において鳴り物をおさめていた史実があり、奉納品の846点が国の重要有形民族文化財に指定されています。
その中には日本渡来最古のアコーディオンやオルゴールさらには、島原の乱で使用されたと言われる陣太鼓など名品や珍品がたくさん貯蔵されています。

美保神社 の2大特殊神事は「国譲り神話」の歴史伝承イベント

美保神社』で有名なのは2大特殊神事です。
一つめは、国譲り神話で美保神社の御祭神「事代主神」へ諸手船(もろたぶね)で使者を遣わしたという故事に従った「諸手船神事」です。

12月に2艘の古代船に氏子達が乗りこみ競争をし、その後使者を載せて御祭神に意見を聞きにいく様子を再現し奉納するものです。
寒い中の海で氏子達が太鼓の音に合わせて「ヤーヤー」という掛け声で櫂で海水を掛け合うので「水かけ祭り」とも言われます。

もう一つは、4月に行われる事代主神が使者に返事をした後「青柴垣」(あおふしがき)を作りお隠れになった事に由来する「青柴垣神事」です。

地元の当番夫婦を決め前日より隠所にて清め断食をし、青柴垣を飾った2艘の船に夫婦を載せ美保湾内を一周し美保神社に参拝するといった神事です。
2つの神事はともに御祭神「事代主神」の忠誠と明晰さを偲び地元をあげて奉納する神事です。普段は穏やかな港町も当日は、多くの人で賑わいをみせます。

出雲神社とともにお参り「両参り」でご利益倍増!

そのため、大国主命のいる「出雲大社」と奥さんと息子のいる「美保神社」両方をお参りすると縁結びのご利益があると言われ最近女性に人気です。

出雲方面に行った際には、是非とも両参りをお勧めします。

美保神社 へのアクセス

美保神社 〒690-1501 島根県松江市美保関町美保関608

・JR松江駅から一畑バス(美保関ターミナル行き)で40分、終点で美保関コミュニティバス美保関線乗り換え約30分、美保  神社入口下車
・松江だんだん道路 川津ICより車で約40分

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