琴平神社(武州柿生琴平神社)は、神奈川県川崎市のあり、安産祈願やお宮参り、七五三のシーズンには子連れファミリーでにぎわい、大事な節句に地元の参拝者が多く訪れます。小田急線の柿生駅からバスで約15分、歩くと40分ほどかかりますが、気候のいい晴れた日には、歩きながら散策するのもおすすめです。新緑が生い茂る初夏から緑が美しい夏、そして秋の紅葉シーズンがおすすめで、常に掃き清められた境内は地域の人々の憩いの場所としても親しまれています。
武州柿生 琴平神社 の歴史
琴平神社 の歴史は1570年から天照大御神を祭る神明社がこの地に祀られていたと伝えられています。その後1826年に四国金刀比羅宮の御祭神を勧請したことによって、神明社と琴平社の合社が再建されました。これが「琴平神社」のはじまりであるとされています。
そのため、右側に天照大御神、左側に琴平大神(大物主神)がお祀りされており、神坐が別々になっています。
1980年には、金刀比羅神を崇敬する人が多くなり、社名を「 琴平神社 」としました。
武州柿生 琴平神社 の見どころ
本殿
朱塗りの大鳥居の奥にあるのは、本殿ではなく儀式殿。本殿は鳥居に向かって右側、近くの小高い丘の上、石段を登った先にあるという珍しい造りです。
本殿は2007年に放火により焼失。本殿の造りが蔵造りであったため、ご神体・御神宝は守られ、儀式殿に仮遷座されていたそうです。その後再建工事が進められ、2011年に真新しい本殿が完成しました。
かつての本殿の天井にあった渡辺崋山(1793-1841)の63枚の板絵は火災で消失してしまいましたが、再建に伴い、写真を元にして復元されました。当代宮司自らが筆をとり、金色のキャンバスに復元された油絵が拝殿天井に収められています。
がまんさんの手水舎
本殿の手水舎は「がまんさん」と呼ばれる四人の山伏が手水鉢を支えています。飢饉や病気などに襲われた時や、出稼ぎや丁稚奉公に出されて苦しい時には、がまんさんを見て自分の苦しみを耐え忍んだと言われています。
また、お嫁に行く娘や戦地へ赴く兵士も、この像に手を合わせてから故郷を後にしたと伝えられています。
朱塗りの大鳥居
儀式殿の朱塗の鳥居は1911年に天皇陛下(現上皇陛下)の即位を記念し建て替えられました。幅約14メートル、高さは約13メートルと、かなりの大きさで存在感を示しています。
儀式殿
本殿は道路を挟んだ先の小高い丘の上にあり、参拝するためには急な階段を上る必要があるため、本殿への参拝が困難な方でもお参りが出来るようにと建てられたのが儀式殿です。初宮詣や厄除などのご祈祷、御守りや御朱印の授与などが行われています。
銭洗弁財天
儀式伝の奥には銭洗弁財天があります。弁財天は元々は川の神様で、名前に「財」が付くように金運増財の神様です。楽器の琵琶を持っていることが多く、芸能の神様としても信仰されています。
お金を弁財天社の水で洗うと財力が増えると言われていますが、武州柿生琴平神社では横には水が流れており、実際にお金を洗えるようになっています。
東屋
琴平神社の境内には東屋も設置されており、憩いの空間も造られています。周囲には藤棚や枝垂れ桜も植えられていて、キレイな花を咲かせます。参拝の途中の憩いの場所として親しまれています。
琴平神社 へのアクセス
所在地:神奈川県川崎市麻生区王禅寺東5-46-15
TEL:044-988-0045
最寄駅:
小田急線「柿生駅」南口からバス 「琴平下」下車すぐ
小田急線「新百合ヶ丘駅」南口からバス 「琴平下」下車すぐ
田園都市線「たまプラーザ駅」北口からバス 「琴平下」下車すぐ
琴平神社 の公式サイト
お出かけ前には必ず公式サイトを確認してください
公式サイトは こちら
琴平神社の駐車場情報
琴平神社には第1から第3まで駐車場があり、混雑時には臨時の駐車場が設けられています。
大きな鳥居の前の道渡った正面に第1駐車場、儀式殿横に第2駐車場があるため、どこかしらに駐車が可能です。