ぶらり散歩で身近な日本史

散歩

 東京散歩 目黒散歩 で仏像を愛でる 江戸の裏鬼門 目黒不動尊

目黒散歩 今日のぶらり散歩は目黒界隈
目黒散歩の地名の目黒は目黒不動尊 からついたと言われています。
この辺りは江戸の裏鬼門にあたるために、多くの寺院が建立されました。
三代将軍家光により江戸の鎮護と天下泰平を祈願して割りあてられた5色不動の一つ、目黒不動尊を中心とした数々の神社仏閣、歴史を感じさせる坂道や川、路地をのんびり歩きながら目黒散歩で寺町の跡をぶらり散歩します。

目黒散歩 スタート!

 A.JR目黒駅

目黒散歩のスタートのJR山手線駅目黒駅は、渋谷から5分、品川から8分というアクセスの良さに加え、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線・東急目黒線の3路線が通るターミナル駅です。

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

JR目黒駅西口を出て、左方向に行くと行人坂。
東京は坂が多く驚かれることも多いのですが、行人坂も長さ約150mの急な坂です。

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行人坂

行人坂はかつて目黒不動尊への参詣路でした。
大円寺の修行僧やお寺に出入りする人々がこの坂道を使っていたことから名付けられました。

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急な坂を降りると途中に大円寺があります。
サラリーマンや主婦、学生など多くの方が、駅への道すがら立ち寄っている姿が見られます。地元に深く根付いている寺院であることがわかります。

B.大圓寺(大円寺)

元和元年(1615)頃、湯殿山の修験僧が大日如来を本尊として開いた道場が始まりと言われています。
境内に入るとすぐに目に入る石仏は計520体。1772年(明和9年)2月、大円寺の本堂が火元となった明和の大火の犠牲者を弔うために造られたもの。この火災は、江戸市中628町に延焼し、江戸三大火事の一つとなりました。
その後、長く再建が許されませんでしたが、1848年(嘉永元年)、薩摩藩主の島津斉興によって再建されました。

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「とろけ地蔵」は“悩み事解消”、「薬師如来」は金箔を貼り付けることで“病気治癒”、ほかにも“縁結び”などさまざまなご利益もあります。

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行人坂を下り切ると左手にホテル雅叙園東京。

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C.目黒川太鼓橋

目黒川にかかる橋で、今は平らですが、江戸時代は太鼓の胴の形をしていたため「太鼓橋」と名付けられました。歌川広重の名所江戸百景「目黒太鼓橋夕日の岡」でも描かれました。現在の橋は平成3年に完成したものです。

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直進して山手通りを渡ります。

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D.蟠龍寺(ばんりゅうじ)

慶安元年(1648)に開創した称明院を、増上寺の霊雲上人が宝永6年(1709)に霊雲山称明院蟠龍寺として改名再建しました。

岩窟内の弁財天は、山手七福神の弁財天が祀られています。こじんまりと手入れされた境内には、岩窟内の弁財天さん以外にもおしろい地蔵といった変わったお地蔵さんがあります。

かつて、「目黒大仏」と呼ばれた阿弥陀如来像がありましたが、明治時代の神仏分離令の影響で、1871年(明治4年)にフランスに流出し、現在はパリのセルヌスキー美術館に所蔵されています。

セルヌスキー美術館のホームページから、「目黒大仏」の阿弥陀如来像のお姿を見ることができます。

セルヌスキー美術館公式サイト こちら

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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人がすれ違えないほど細い裏道や急な階段など、探検気分でさんぽします。

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E.五百羅漢寺

1695年(元禄8年) 創建され、1908年(明治41年)に現在地に移転しました。現存305体の羅漢は、元禄時代(1688年〜1704年)に松雲元慶禅師が、江戸の町を托鉢して集めた浄財をもとに、十数年の歳月をかけて1人で彫りあげたもので、現在は都の有形文化財に指定されています。

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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拝観料を支払い、羅漢堂に一歩足を踏み入れると、そうそうたる羅漢像に圧倒されます。残念なことに羅漢堂内は撮影禁止です。

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F. 目黒不動尊 瀧泉寺

瀧泉寺は、808(大同3)年開山の天台宗の寺院です。

江戸時代1630(寛永7)年に、徳川家ゆかりの寛永寺の子院・護国院の末寺となり幕府の庇護を受けて発展しました。江戸三大不動、江戸五色不動のひとつです。

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

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幕府の保護が厚く、江戸近郊における参詣行楽地のひとつとなり、門前町もにぎわいました。
行人坂上の夕日が丘などの景観地、周辺の寺院と共に、江戸の三富と呼ばれた富くじが行われたこともあり、目黒不動は繁栄しました。

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G.成就院(蛸薬師)

小さなお寺ながら「信じて願えば何でも治る」され、“疾病除の仏”として崇められています。

「ありがたや 福をすいよせる たこ薬師」という変わったキャッチコピーがタコの絵と共に掲げられています。「イボ、たこ、魚の目、アトピー、皮膚病、眼病、脱腸、ぢ疾、神経痛、内臓の病、ほか諸病」に御利益のあるおなで石は1500円也。撫でかたなど丁寧な説明書がついています。松平定信がその効能に感動して書にしたためたという霊験あらたかな石、とのとです。

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H.林試の森公園

平成元年(1989)、林業・森林の研究機関「林業試験場」跡地に開園した都立公園。東西に700m、南北に250m、品川区と目黒区をまたぐ細長い公園で約45分で外周園路を1周できます。

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林業試験場時代のめずらしい樹木などもそのまま残されているそうです。森林浴気分でゆっくり散歩します。

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I.(ゴール)武蔵小山駅

林試の森公園の南門を出て、かむろ坂通りを渡ると都立小山台高校の先がゴールの武蔵小山駅に到着し、今日のさんぽは終了です。

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目黒散歩 ルートのおさらい

A.(スタート)JR目黒駅
↓ 300m
B.大圓寺
↓ 400m
C.目黒川太鼓橋
↓ 550m
D.蟠龍寺
↓ 500m
E.五百羅漢寺
↓ 230m
F. 目黒不動尊 瀧泉寺
↓ 250m
G.成就院(蛸薬師)
↓ 450m
H.林試の森公園
↓ 500m
I.(ゴール)武蔵小山駅
合計3.2km(施設内の移動は含みません)

目黒散歩 名物目黒川の桜

目黒桜まつり

3月下旬、目黒川沿いには淡いピンク色のソメイヨシノが咲き誇り、コロナ禍前には花見の時期に300万人ほどが訪れた都内の桜の名所の1つですが、2022年までの3年間は、感染拡大を防ぐため、花見の自粛が呼びかけられてきました。2023年は4年ぶりに「桜まつり」が開催されることになりました。日中は華やかなピンクの桜、夕暮れ時にはライトアップされた桜など、短い桜の季節をお楽しみください。

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)

目黒桜まつり開催期間:2023年18日〜4月9日

注意事項:
▽目黒区は、去年までとは異なり自粛の呼びかけはなし。
▽その一方で、立ち止まりなどによる密集を防ぐため、一方通行の対応。
▽シートを敷いての花見はできない。

目黒川お花見クルーズ

目黒川沿いは桜の時期はすれ違うこともできないほど混雑しますが、船ならのんびりと桜のトンネルを楽しみながらお花見をすることができます。
いくつか会社がありますので、必ずHPから運行状況、予約状況を確認してください。

目黒散歩|Found Japan(ファウンドジャパン)


東京ウォータークルーズ:
天王洲ピア(東京都品川区)を出航して目黒川を約5km上り、折り返してくる約70分のクルーズです
HPは こちら

ジールクルーズ:
天王洲ヤマツピアを出航して目黒川を約5km上り、折り返してくる約70分のクルーズです
HPは こちら

目黒散歩 で百段階段

百段階段とは

「百段階段」とは、東京都目黒区にあるホテル雅叙園の中心部にある古い建築物で、江戸時代からの歴史的な建造物の一つです。

百段階段建物の歴史

「百段階段」は、もともとは江戸時代に建てられた大名屋敷の一部であったとされています。その後、明治時代になり、この建物は茶道具の輸入業者である山田屋の所有となりました。そして、昭和初期には現在のホテル雅叙園の敷地内に移築されました。

百段階段建物の特徴

「百段階段」は、正面から見ると階段が連なる特徴的な建築物で、茅葺きの屋根や土壁など、江戸時代の建築様式を残しています。階段には、銅製の燭台や古い壁画が飾られており、趣深い雰囲気を醸し出しています。

百段階段の見学

「百段階段」は、一般の方も見学することができます。入口は正面玄関のすぐ左手。カウンターにて当日チケットも購入することもできますが、オンラインでは割引となるペアチケットも販売されています。

目黒散歩 のリンク先

大圓寺(大円寺|通称:大黒寺)の情報 天台宗東京教区の公式サイトは こちら 
五百羅漢寺の公式サイトは こちら
泰叡山護國院 瀧泉寺(通称:目黒不動尊)天台宗東京教区の公式サイトは こちら
たこ薬師 成就院の公式サイトは こちら
ホテル目黒雅叙園の公式サイトは こちら

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