ぶらり散歩で身近な日本史

神社仏閣

上杉神社 米沢城跡に建つ上杉謙信を祀る神社

上杉神社 は山形県米沢市にあり、米沢藩の家祖・上杉謙信を祀る神社です。米沢城跡に建ち、境内や周辺には上杉氏ゆかりの像や施設が多数あり、上杉謙信公を祀る神社として人気があります。1919年の米沢大火で焼失したが、数多くの寺社仏閣を手掛けた建築家・伊東忠太によって、現在の重厚感ある建築が再建されました。

上杉謙信という名前は、殆どの人が聞いたことがあるかと思います。歴史の授業で習ったり、大河ドラマに登場したり…
逸話としても、武田信玄との「川中島の戦い」や、その戦いで敵に塩を送ったとか、あの織田信長に恐れられていたとか…たくさんありますね。

その上杉謙信の史跡が山形県米沢にあります。

(余談ですが、「武田信玄=甲斐」、「伊達政宗=仙台」的なつながりのイメージでは、世間一般的には、「上杉謙信=越後」かもしれませんが、実は、上杉謙信に思う存分浸れる史跡と言う意味では、「上杉=山形県米沢市」なのです!)

「上杉神社」は戦国最強・上杉謙信公ゆかりの超パワースポット!

参道を鳥居の方へ向かうと、「毘」と「龍」の軍旗が参拝者を迎えてくれます。
」は毘沙門天を、「」は不動明王を意味すると言われ、これらを旗に宿した上杉軍は戦国最強と称され、周辺国から恐れられていました。

白地に黒文字のシンプルなものですが、その格調の高さが、これから謙信公にお逢いしようという参拝者の身を引き締めてくれます。

鳥居をくぐり正面に社殿がありますので、そこでご参拝。ちなみに私は、謙信公の勝負強さにあやかろうと、身内の受験合格と、弱い自分に打ち勝ちたいというお願いをしてきました。鳥居も社殿も、神社特有の朱塗りのきらびやかさなどは全くなく、色合い的にはとても地味なものですが、それが逆に華美を嫌う上杉の家風を現わしていると言えるのではないでしょうか。

あの偉人にも!景勝公や直江兼続公、鷹山公にも逢える「上杉神社」

境内には第二代藩主 上杉景勝公や直江兼続公、第十代藩主 鷹山公の像も立っています。
鷹山公は、「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」 と言う言葉が有名で、その石碑もあります。

鷹山公は当時財政危機に陥っていた米沢藩を質素倹約の精神で立て直した名君で、書店に行くと、鷹山公の伝記やビジネス書がたくさん置いてありますね。
それにしても、歴史上の有名人の銅像がこれだけ立っている史跡も珍しいのではないでしょうか。

上杉神社から車で5分ほど走ると、「林泉寺」があります。ここには、二代藩主 景勝公に仕えた直江兼続公とその奥方のお墓があります。
この場所は、遠くに見える山々の景色も素晴らしく、また、意外にも観光客があまり多くないので、ゆっくり過ごすことができます。

さらに『上杉神社』から、方向は異なりますが、同じく車で5分ほどのところに、上杉家御廟所があります。ここには初代謙信公をはじめ、歴代の藩主が眠っています。

敷地内全体は厳粛な雰囲気に包まれ、杉木立の中に整然と立ち並ぶ歴代藩主の廟屋は、上杉家の歴史に思いを馳せるには最高の場所です。
時代によって建築様式が違うので、これも見どころのひとつですよ。

あなたはいつ訪れる?! 季節によって違った顔を見せる「上杉神社」

他にも、上杉神社敷地内にある宝物殿「稽照殿」(ここには、直江兼続公の有名な「愛」の文字がデザインされた兜が展示されています)や、米沢市上杉博物館など、まだまだ見どころがたくさんあります。

上杉神社』は、四季折々で違った顔を見せてくれます。
上杉神社周辺は、桜の名所でもあり、桜の季節になると多くの花見客でにぎわいます。
また、例年4月末から5月初めのGWにかけて行われる「米沢上杉まつり」や、毎年2月に開催される「上杉雪灯篭まつり」なども多くの観光客が米沢を訪れます。

わざわざ足を運ぶ価値は・・あります!「上杉神社」へのアクセスは?

上杉神社』のある山形県米沢市。聞いたことはあるけど、場所がどの辺りか分からず、まだ足を運んでいない人も多いかもしれません。
ですが、ご紹介したように見どころいっぱいなので、一度にたくさんの名所を訪れたいという欲張りな?人には、とってもおススメの観光地です!

所在地
〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-4-13

春夏秋 6:00~17:00(稽照殿9:00~16:00)
冬 7:00~17:00

さらにさらに・・! 「上杉神社」周辺は見どころ満載の観光スポット!

RELATED

PAGE TOP