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深大寺 都内で2番目に古い寺で湧水のそばも満喫

東京・調布にある 深大寺 は、約1,300年の歴史を持つ、東京都内で2番目に古いお寺です。都心から少し離れているので豊かな緑と水に恵まれ、静かに散策するにもぴったりです。魔除け、水の神様である「深沙大王(じんじゃだいおう)」がまつられています。日本三大だるま市の一つ「深大寺だるま市」でも知られているほか、周辺のエリアは江戸時代からお蕎麦が有名で、約20店舗がお寺近くに並んでいます。蕎麦と古刹の深大寺をご紹介します。

深大寺 とは

深大寺は約1,300年の歴史を持つ、東京都内で2番目に古いお寺で、東日本最古にして都内寺院唯一の国宝仏「釈迦如来像」がいらっしゃいます。創建は733年奈良時代に法相宗の寺院として、唐から帰国した満功上人(まんくうしょうにん)が、両親の縁を取り持った魔除けの神である深沙大王(じんじゃだいおう)を、水の豊かな地に祀った事が始まりとされています。

平安時代、東国武蔵の地の平定に比叡山の恵亮和尚(えりょうかしょう)が、深大寺を密教道場としたことで天台宗へと改宗されました。江戸時代の1646年と1864年に火災に遭っており、大正時代に再建されたのが現在の本堂です。

深大寺_foundjapan

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深大寺 の見どころ

鬼太郎茶屋

「 深大寺 」のバス停を降り、参道の入り口に観光案内所があります。そこから歩くこと約2分、深大寺の大きな山門が見えてきます。

歩いている途中に目に入るのが、「鬼太郎茶屋 調布市深大寺」。深大寺がアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏の第二の故郷であることから、自然との共存をテーマにした水木しげるの世界が再現されたカフェ、ショップ、ギャラリーです。

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湧水とそば

深大寺 は昔から湧水の多い地域で、現在でも境内に複数の湧水源があります。この湧水である「不動の滝」は「東京の名湧水57選」に選定されています。昔はここで滝行も行われていたそうです。

この豊富な湧水は深大寺そばを生み出しました。江戸時代、深大寺周辺の土地は、米の生産に向かないため、小作人たちがそばを栽培し米の代わりにそば粉を寺に納めました。寺では美味しい湧水でそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。

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深大寺の境内

深大寺の境内はとても広いことでも知られています。多くのお堂を雑木林が囲み、四季ぞれぞれの自然を感じることができる神代植物公園も含んでいるので、春は桜と新緑、夏にはホタル、秋には日本の紅葉を愛でながら、ゆっくりと散策も楽しめます。
厄除けをしたいなら、元三大師堂(がんさんたいしどう)、長生きを願うのであれば延命観音にお参りをするのがお勧めです。

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国宝 白鳳仏(はくほうぶつ)

国宝である銅造釈迦如来像(白鳳仏)は、7世紀後半から8世紀初頭の飛鳥後期、いわゆる「白鳳」と呼ばれる時代に作られました。1909年に元三大師堂の壇の下から発見されたもので、法隆寺の「夢違観音像」、新薬師寺の「香薬師像」を完全に再現したお身代わり像と共に、ガラス越しではありますが、釈迦堂で拝観することができます。

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だるま市

だるまは倒れてもすぐに起き上がることから縁起物として人気。深大寺では毎年3月3日と4日に日本三大だるま市の一つ「深大寺だるま市」が開催されています。
当日は境内に約300のだるま店などが軒を連ね、数えきれないほどのだるまが並ぶ姿は壮観です。

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なんじゃもんじゃの木

深大寺には多くの樹木が立ち並びますが、4月下旬から5月上旬には「なんじゃもんじゃの木」の開花が見られるかもしれません。英語では「スノーフラワー」ともいわれ、真っ白い花が咲いて緑色の木が白に変わっていく様は、まるで雪が木を覆っているかのようです。
日本では昔、木の種類がわからずに「あれは、なんじゃ(あれはなんだ)」と言われていたことから、なんじゃもんじゃの木と呼ばれるようになったという説があります。

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深大寺そばについてもう少し詳しく

深大寺そばの由来

東京都調布市にある深大寺周辺で作られるそばを深大寺そばと呼ばれています。深大寺そばの起源には、徳川家光が鷹狩の途中に立ち寄った際、深大寺にそばを献上し大変気に入った、寺の来客に振る舞ったところ評判になった、など諸説あります。
深大寺周辺の土壌は稲作に適していなかったため、小さな農家が米の代わりにそば粉を作って深大寺に納めていたそうです。

深大寺そばをのおすすめ

現在、深大寺そばの加盟店は20件ほどあり、深大寺周辺に軒を連ねています。深大寺参拝の帰りにぜひ立ち寄ってみてください。

深大寺 へのアクセス

所在地:東京都調布市深大寺元町5-15-1

TEL: 042-486-5511

最寄駅:京王線調布駅よりバス(乗車時間 約15分)

公式サイト:https://www.jindaiji.or.jp/

深大寺周辺の駐車場

深大寺には参拝客用の無料の駐車場はありません。
有料ですが、神代植物公園の駐車場は300台以上駐車可能ですので特別な期間を除き駐車可能です。

神代植物公園第一駐車場

住所:調布市深大寺北町1-4
時間: 24時間
料金(普通車):時間まで300円
以後20分毎に100円
入庫後12時間最大料金 1200円(*最大料金は繰り返し適用されます。)

交通系電子マネー及びICクレジットでのご精算ができます。

場内での無料 Wi-Fi(フリースポット)を24時間(1日3時間まで)ご利用できます。
駐車台数 常設 228台(うち身障者用3台)

深大寺へ駐車の際の注意

深大寺周辺のおそば屋さんでは駐車場が用意されているお店も多いのですが、あくまでもお食事をした方のための駐車場です。食事の前後に参拝は可能ですが、お店によって駐車時間は異なりますのでご確認ください。

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