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池上本門寺 日蓮宗の大本山、西郷隆盛と勝海舟が会見 歴史の宝庫

日蓮宗の大本山であり、桜の名所としても知られる 池上本門寺 。
池上本門寺 への参拝客を運ぶために出来た東急池上線は、東京都大田区の蒲田駅と品川区の五反田駅を結ぶ3両編成の電車です。
昔から多くの人々が参拝に訪れている 池上本門寺 をご紹介します。

池上本門寺 の歴史

日蓮聖人が入滅された聖地、そして人々の希望の寺

1282年日蓮宗の開祖である日蓮聖人は、病気療養のため身延山(山梨県)から常陸(茨城県)へ向かう途中、ここ武蔵国池上郷(東京都大田区池上)の池上宗仲の館に立ち寄り、生涯最期の時を過ごしました。

10月13日に日蓮が没すると、宗仲は日蓮が名付けた長栄山本門寺の土地を法華経の字数(69,384)に合わせて六万九千三八四坪を寄進し、以後「池上本門寺」と呼ばれるようになりました。

本門寺は、鎌倉・室町時代には関東武士の庇護を受け、近世に入ってからも加藤清正、前田利家や紀伊徳川家等諸侯の祈願寺となり栄えます。

幕末1868年には、東征軍の東海道先鋒本営が置かれ、西郷隆盛と勝海舟が会見した場所といわれ、都の指定旧跡となっています。

第二次世界大戦の空襲によって歴史ある堂宇が焼失しましたが、五重塔、総門、経蔵、宝塔は焼け残り、それらの姿は地域の人々に希望を与えたと言われています。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

池上本門寺 の見どころ

総門

元禄年間(17世紀末〜18世紀初め)の建立、「本門寺」と刻された扁額は本弥光悦の筆による複製品で、オリジナルは霊宝殿に展示されています。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

五重塔

国の重要文化財。関東では最古の五重塔。
慶長12年(1607)二代将軍徳川秀忠が、乳母正心院の病気平癒祈願が成就したお礼で建立しました。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

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此経難持坂(しきょうなんじざか)

表参道の石段坂は、加藤清正 (1562~1611)の寄進と伝えられ、法華経 に因んだ96段から成っています。体力に合わせて脇に緩やかな階段もあります。

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梵鐘

1647年加藤清正の娘で、紀州徳川頼宣の正室、瑤林院が寄進した最初の梵鐘に刻まれていた銘文が、現在の梵鐘の脇に保存されています。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

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松濤園

小堀遠州と伝えられる庭園は、豊富な地下水からの湧き水と自然の窪地を生かした回遊式庭園。1868年、幕臣・勝海舟と東征軍参謀・西郷隆盛が江戸城明け渡しのための会見を行ない、武力衝突は回避され、江戸城は無血開城しました。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

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お会式

日蓮聖人の命日に合せて、毎年10月11日~13日はお会式法要が行われます。万灯練行列が町を練り歩き、ピークは12日の夜。多くの参拝者が本門寺を訪れます。

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本門寺の墓所には、大名家や多くの偉人が眠ています。力士からプロレスラーで活躍した力道山、小説家の幸田露伴と幸田文の親子など、墓所内に説明ガイドがありそれぞれの偉業に思いを馳せることができます。

そのなかの1つ、狩野派絵師のお墓。室町時代から江戸時代に渡り約400年間、画壇の中心であった狩野派。徳川御用絵師として京より江戸に本拠を移し活躍し、本門寺には多くの狩野派絵師が眠っております。

池上本門寺|Found Japan(ファウンドジャパン)

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池上本門寺 へのアクセス

所在地

東京都大田区池上1-1-1

最寄駅

東急池上線「池上駅」より徒歩10分
都営浅草線「西馬込駅」南口より徒歩12分
JR京浜東北線「大森駅」より池上駅行きバス(20分)「本門寺前」下車徒歩5分

駐車場

池上本門時には2カ所、100台程度が駐車可能な駐車場があります。
首都高速目黒線戸越出口より横浜方面へ(約15分)
首都高速羽田線羽田出口より環状八号線を北上、国道1号(第二京浜国道)を右折(約20分)
東名高速東京ICより環状八号線右折、国道1号線(第二京浜国道)を左折(約25分)

池上本門寺 の公式サイト

池上本門寺を訪れる際には、公式サイトをご確認ください。
池上本門寺の公式サイトは こちら

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